公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

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支援センター職員によるブログ

プロジェクトのスケジューリング

2010/10/18

kubo3.jpg おはようございます。
 がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のプロジェクトマネージャー・久保です。


 先月のコラムでは、プロジェクトで発生する『突貫工事』は、責任者のマネジメント能力不足によるところが大きいこと、またこれは全体のスケジュールを、より実態に即したものに充実することで回避できることを書きました。


 今月は、スケジューリングをする時に、具体的にどのようなことに気をつければよいかについて述べてみましょう。身近な例として大工さんが家を建てる時のことを想像してみてください。家を建てるには図面を引き、この設計図面をもとに作業の順序を組み立ててこれに合うように段取りを整えます。経験豊かな熟練の大工さんであればその作業を頭の中で処理することができますが、企業が新製品を開発する場合は、たとえプロジェクトリーダーといえども「はじめての挑戦」になるということの方がむしろ多いことでしょう。その時にしっかりとした作業スケジュールを作ってあるかどうかは、プロジェクトの成否を分ける重要な要素になります。

 

 商品開発の全プロセスは広範で多岐にわたります。(「モノづくり事はじめ」2、H21年1月19日号参照)まず、この各プロセスごとに考えられるすべての課題をリストアップし、大中小の項目別に階層化して、全体の構造をツリー構造図にまとめてください。これはシステム工学の世界では「WBS法(Work Breakdown Structure)」と呼ばれています。これによって必要な作業が漏れていなかどうかをこの段階でチェックすることが可能です。


 但しWBS法では個々の作業が相互にどう関連するかということまではわかりません。実際に課題を一つ一つ実行するためには、たとえばA、B、Cの課題は相互に関連なく同時並行的に進めることができるのか、あるいはAやBの課題の結果が出てからでないとCの作業には取り掛かることができないのかといったことが視覚的に表現できていれば、作業をあたかも水が流れるようにスムーズに進行させることが可能になります。このために開発された手法がPERT(Program Evaluation Review Technique)と呼ばれるもので、これを図に表したものが「PERTネットワーク図」です。 この図のメリットとして①各工程の前後関連が明確になること、②所要日程の見積もりが容易になること、③同時並行的に実施できる工程の発見が容易になりトータル作業期間の短縮が可能になることが挙げられます。 (以下次号)

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