お電話でお問い合わせ
082-278-8032
メールでお問い合わせ
2011/04/18
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のプロジェクト・マネージャー 久保です。
この度の東日本大震災で、被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げますとともに、必ずや復旧、復興を成し遂げられることをお祈りしております。
さて、この度の大災害が想定の範囲を超えるものであったのかどうかは今後議論がなされるものと思いますが、翻って常日ごろ企業の経営を担っておられる経営者の皆さんの周りを見てみると、順風満帆であることはむしろ少なく、常になにがしかのリスクにさらされながら、この対応に心を砕く毎日を送っておられることでしょう。想定されるリスクにはありとあらゆるものがあります。経営者、従業員の問題発言、リコール、品質へのクレーム、果てはこの度のような天変地異に至るまで数え上げたらきりがありませんが、だからと言って目をつむっていても、やりすごすことができるわけではありません。
最近、経営者の方々にお会いするたびに「震災の影響はありますか?」と問いかけていますが、幸いにして今のところは「大きな影響はありません」という答えがほとんどです。そこで「今後どのような影響が出ると考えていますか? それにはどう対応する予定ですか?」と聞いてみると、答えが帰ってくる例は今のところ皆無です。
「危機管理」とはまだ現実のものとなっていない"危機を予想"して事前に"回避策を講ずる"こと、またそれが現実のものとなった時の"対応策を準備"することではないでしょうか。
たとえば原材料の入荷が滞りだしたという現象一つにしても、その原因として、製造元が震災で壊滅した、被害を受けて休業中、物流ルートが確保できない、IT系の被害で帳票処理ができない等々いろいろなケースが考えられます。それぞれの可能性の高さに応じてどう対応するかを事前に考えておくのとそうでないのとでは、発生する被害の程度、復旧の速さは大きく異なってくるはずです。
「転ばぬ先の杖」、用心に用心を重ねるに越したことはありません。