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2011/05/12
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のマネージャー免出です。
シンガポールに滞在していた時、目前に広がる海は内海なのではないかと思うようになりました。
内海の良い点は海の交通が容易なことです。それゆえに、古くから交易が発達し、異文化交流が盛んです。
さらに言いますと、内海は波も穏やかで海の開拓がしやすいところでもあります。
先日、岡山大の山中准教授らのグループが、鹿児島湾奥の海底にレアメタルのアンチモンを多量に含む鉱床を確認したと発表しました。
推定で国内年間販売量の約180倍に当たる約90万トンが埋蔵されているといいます。
世界で産出されるアンチモンの約8割は中国産で、半導体やバッテリーの電極など電子部品に使われているとのことです。
このニュースは、日本には資源がないといわれ、そう信じこんできた私達にとっては、朗報です。
海は私達がこれから注目していきたい資源の宝庫です。
日本は世界4位の海洋大国であり、その海によって外敵からも守られて来ました。
海から様々な資源を獲得していくことは大事です。その中でも内海の持つ意味は大きいと思います。
今回のレアメタル確認も、内海である鹿児島湾です。
まず内海から様々な海洋開発に取り組んで行くのが易しいのではないでしょうか。
そしてその内海の持つ資源の一つに観光資源があります。
特に、風光明媚・温暖な瀬戸内海には、これから大きく発展するに違いない観光資源があります。
それゆえに、シンガポールにいた時に、"瀬戸内海を地中海にしよう!"という会を立ち上げようかと思いました。
地中海は、世界中の人々が観光に訪れる風光明媚な内海です。地中海に倣えば、瀬戸内海は世界に誇れる観光地になっていくものと思えました。
私達にとって必要な資源を、これまで以上の環境意識を持って、海から得ていく、そんな時代に21世紀はなっていくのではないでしょうか。
そして広島市は、その産業能力の高さからも、海洋資源開発における前線基地の一つになっていくものと思います。