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2012/07/26
がんばる中小企業を全力で応援する「広島市中小企業支援センター」所長の佐伯です。
私ごとで大変恐縮ですが、築18年の我が家のユニットバスに何と亀裂が生じてしまいました。
このままでは、床や柱が腐る!さあ大変なことになったということで、早速知り合いの工務店の方と打ち合わせを行い、先週の土曜日からユニットバスの取換工事に入りました。
工事を見ていると、初日は水道工事の人と工務店の人、2日目はサッシを扱う人、ガス器具を扱う人、工務店の人、3日目はユニットバス組み立て専門の人等と多くの方が関わっていることがわかってきました。
私も支援機関に勤めている人間なのでおおよその想像はついていたつもりでしたが、ここまで分業化が進み、スケジュール管理もきちっとできていることに少し驚きました。
小さな企業1社で全てに対応できる体制を整えることは難しいため、こうした各専門分野の人たちが緩やかな連携により1つの仕事を成し遂げる仕組みができているようです。
うん?これは中小企業が互いの得意分野を結集して大きな力を生み出す企業連携の原型と言えるのでは?と思いました。
こんなことを言うと企業の方からは「それは連携ではなく、単なる元請と下請の関係で、企業連携とは言わないよ。何を言っているのやら」といった声が聞こえてきそうです。
確かに「連携」という言葉の響きには、互いに対等もしくはそれに近い関係というニュアンスが含まれているように思いますが、小さな企業が自らの不足する部分を他者の力を借りて補い、単独ではできない仕事を成し遂げるという視点で見れば、広い意味での企業連携といってもよいのではないかと思います。
いずれにしても、厳しい経営環境下にある中小企業にとり、様々な連携(企業、大学、公的研究機関、農林水産業者など)により事業を展開していくことは、経営戦略上の重要なポイントの1つであることに間違いはないと思いました。