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2023/10/11
おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当の上谷です。
朝晩にヒンヤリと感じることも増え、空が綺麗に見える季節となってきました。
「天高く馬肥ゆる秋」とよくいいますよね。秋の空といえば、澄んだ青色で高く見えるイメージがあります。
秋の空が澄んだ青色に見えるのは、
10月中旬~11月は大陸からの移動性高気圧に覆われやすくなるからです。大陸からの空気は水分をあまり含んでいません。また、春にもこの移動性高気圧に覆われますが、この時期は春と比べて大陸からの空気はチリをあまり含んでいないので、太陽光が乱反射しにくくなり、青や紫のような短い波長も届きやすくなります。
このため、空がより青く見えるのです。
また、秋の空が高く見えるのは、雲の存在に大きく起因しています。
雲の発生には空気中の水分と気温が関わっていますが、夏は、海からの水分を含んだ太平洋高気圧の影響で空気中の水分量が多く、気温が高いため、空気中の水分が集まって雲になるまでの時間が短くなり、比較的低い位置で厚めで大きな雲ができます。
(入道雲の雲底はだいたい600~1,500 m(雲頂はしばしば10,000mを超えます。))
一方、秋では、乾燥した移動性高気圧の影響で空気中の水分量が少なく、気温が低いため、空気中の水分が集まって雲になるまでの時間が長くなり、比較的高い位置で薄い雲ができます。
(うろこ雲やすじ雲などの発生高度はだいたい5,000~13,000m)
雲の位置(雲底)が高くなることで雲の下に青空の部分が多く見えて、空が高くなったように感じているんですね。
もっとも、うろこ雲やすじ雲などが秋にしか見ることができないというわけではないようです。
ほぼ年中発生していていますが、それよりも低い高度に違う雲が出ていて見えにくくなっているからであり、また、秋ほど空が澄みわたっておらず上空までの見通しがききにくくなっているからです。
高い空に浮かぶ雲を眺めていると、そんな何気ない風景かもしれませんが、そこに「なぜだろう」のイメージを膨らませていくと、新たなアイデアがふと浮かんでくるかもしれませんね。