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支援センター職員によるブログ

「人生を決めた15分」

2009/10/13

 

kageyama.jpg おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営担当マネージャー・景山です。

 

 タイトルの「人生を決めた15分」は、工業デザイナー奥山清行氏が第6回≪ひろしま≫ビジネスマッチングフェア2009(09年9月10日)で基調講演をされた時の演題で、同氏の著作の題にもなっているものです。以下、講演の中から印象に残った部分を紹介します。

 

 奥山氏は、95年にGMを退社し、イタリアに渡り、ピニンファリーナ社で車のデザインを担当します。フェラーリ会長に新車デザインでNGを出されますが、15分待ってやると言われ、時間内に(ヘリコプターまで追っかけて)、別のデザインを提出し、OKを貰ったそうです。15分で新車をデザインした男と言われましたが、実は、デザイン開発中に、そうした事態を想定し、既に数種類のデザインを準備していて、15分の間にどれにするか決め、着色して、会長に提出したのだそうです。「ひらめき」ではない、それまでに積み重ねた努力があったからこそ生まれた「奇跡の15分」なのだという話です。

 

 その後、生産台数わずか349台、究極の高級スポーツカー「エンツォ・フェラーリ」をデザインし、イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男として話題になりました。何故349台かと言うと、この車1台7500万円もするそうですが、フェラーリ社では市場調査で350台売れるとの結果が出たので、需要より1台少なく造るとの社訓に従って349台にしたのだそうです。現実には、10倍を超える注文があったようですが、こうした売り方がイタリアの会社は上手で、反対に日本は一品生産と大量生産は得意だが、限定生産(販売)は苦手というのが身をもって体験された教訓の一つとのことです。

 

 自動車だけでなく、ドバイの電車から、鯖江のめがね、山形の家具など、デザインに絡む様々な興味深い話が多く盛り込まれ、あっという間の1時間でした。

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