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2010/03/10
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する広島市中小企業支援センター所長の藤田です。
私が、当センターの支援企業や起業家を月に1社を目標に訪問し、頑張りぶりや特徴ある商品などを紹介しています。
今回は、GoogleMapsを用いた位置情報システムで飛躍をめざす「株式会社ウイング」(代表取締役 伊藤 洋さん)をご紹介します。
同社は、地場大手自動車メーカーをスピンアウトされた伊藤さんが1981年に創業。以後、システム開発をメインに順調に業容を拡大されて来ました。
最近は、携帯電話GPSとGoogleMapsを利用した位置情報サービス「SkyEye」やGoogleMapsを利用したGIS(地理情報システム)「ピンしるべ」といった特色ある新製品を開発し注目を集めています。
「SkyEye」は、2008年の第11回HiBiSインターネットビジネスフォーラムで優秀事例、「ピンしるべ」も2010年2月に開催された第13回の同フォーラム最優秀事例に選定されるなど高く評価されています。
「SkyEye」は、GPS機能がついた携帯電話からの位置情報をもとに、車両の現在位置をインターネットにつながったパソコンや携帯電話で簡単に確認できるシステムです。
携帯電話のGPSとGoogleMapsAPIを利用することで、小型、低コストかつ広い地域で利用可能なシステムを実現しています。
現在、市内の自動車学校の送迎バスの位置情報システムで使われています。
「ピンしるべ」は、電話番号や住所で検索して目的地をパソコン画面上に表示するとともにStreetViewの写真の表示(利用可能地域に限る)や目的地までのルート検索などもできます。また、顧客の属性情報の付加や分布状況の表示も可能で、目的地検索だけでなくマーケティングなど幅広い業務での利用が期待できます。
「ピンしるべ」もGoogleMapsを利用することで、低コストかつ高機能を実現しており、便利だが高価というGISのイメージを一新するものとして発展が期待されます。
現在、市内の宅配チェーンで使われており、全国展開も視野にさらなる改良に取り組まれています。
株式会社ウイングは、広島市が実施する「バーチャルICT展」に出展されています。こちらもご覧ください。
「ピンしるべ」を操作する伊藤さん