お電話でお問い合わせ
082-278-8032
メールでお問い合わせ
2010/03/08
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のマネージャー・近藤です。
商品仕様の案をプロダクトアサンプションと呼んでいます。マーケティング部門の声(すなわち顧客の声)をもとにしつつ、開発部門や財務部門とともに、商品コンセプトを実現すべく商品仕様を構築していきます。
ここで、仕様の設定に決定的な要素となるのは、キーとなる商品仕様が、顧客にとってどのような価値をもっているかということです。仕様のコストが顧客価値を上回るようでは,その仕様の採用はあきらめざるを得ません。もしその仕様が商品コンセプトを表現するのに必須のものであるなら、開発陣はコストをいかに下げるか知恵を絞らねばなりません。
この一連の顧客ニーズ、商品コンセプト、商品仕様、仕様の価値、目標価格、台数、採算性を一瞥できるようにまとめ上げたものをマーケット・イークエージョンと呼んでいました。直訳すれば「市場の方程式」とでもいいましょうか。
開発プロセスが進むごとに、市場ごとに、そして商品バリエーションごとにまとめられ、商品の成果(パフォーマンス)の目標が提案されます。「各市場の方程式」の確実性と効率性について、商品仕様の最終決定の時まで、議論されていくことになります。
さらに付け加えれば、以上の商品ごとのマーケット・イークエージョンの数字を全商品ラインナップで積み上げられたものが、企業の経営目標となっていくことになるのです。