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2010/05/25
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・下縄です。
ゴールデンウィークにNHKで「地球ドキュメント ミッション」"地方レストラン発 日本の農業"という番組の放送がありました。
山形県鶴岡市にあるイタリアレストランのシェフ、奥田氏は、絶滅しかけていた在来野菜や埋もれていた地元食材を発掘し、新たな郷土料理の開発や斬新なメニュー開発し、全国から訪れる人々を魅了し続けています。この店の出現で、それまで採算が合わず、自信を失っていた地元生産者は息を吹き返しました。
奥田氏は自店が成長し続けるためには、地元生産者が元気でなければいけないという信念のもと、共存共栄を図るため地元食材をブランド化し、地元の有望なシェフたちにこれら食材を提供するとともに、こうした志を持つ料理人を全国で発掘し、ネットワークの構築に励んでおられます。
地産地消が各地で定着するにつれ、消費者(利用者)側の課題として、①出荷量がそろわない、②どのような地場農産物があるか分からない、③どこで地場農産物が入手できるか分からない、などを挙げていますが、顧客に喜んでいただくためには、奥田氏のように自分の足と味覚で県内を駆け回り、農産物を探し出すとともに、新たな郷土料理の開発にまで踏み込むといった積極的姿勢が、今、求められているのではないでしょうか。
奥田氏の経営姿勢に、商売成功の多くのヒントがあるように思えてなりません。