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2011/01/18
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」副所長の佐伯です。
さて、今回はお正月に読んだ「火怨(著者:高橋克彦氏)」という歴史小説について考えさせられたことや感じたことについてお話してみたいと思います。
実は、この作品については、私どもの職員が既にブログで取り上げており、そのブログを読んで"おもしろそうだ"とお正月に上下2巻を読破しました。
舞台は、西暦749年頃、東北地方で金が発見されたことに伴い、大和朝廷は金を確保するため蝦夷に対し軍事的、政治的な圧力を強めていた時代でした。こうした圧力に対抗し、「アテルイ」という若い指導者が蝦夷の各部族を統率し、蝦夷の自主独立を守るため、22年間も戦い続けていく過程とアテルイを取り巻く人々の人間模様を描いたものです。
当時の蝦夷は、各部族に分かれており、朝廷の支配地域と境を接している部族が小規模なゲリラ戦(百人前後の規模)を繰り返しているにすぎませんでした。当然、何万人規模の軍隊を擁する朝廷軍に打撃を与えることはできず、将来の展望もなく、じり貧の状態だったのです。
さらに、蝦夷の中には 朝廷に取り入って、わが身や部族の保身を図ろうとする者も増え、ますます厳しい状況に追い込まれていたのです。
さて、皆さんどうでしょうか。
こうした状況は、現在の企業活動においても当てはまる部分が多いのではないでしょうか。
これから蝦夷はどのようにして自主独立を守ろうとしたのでしょうか。
続きは次回をおたのしみに!