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2021/01/20
おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・阿須賀です。
信じられないことが起きた2020年が終わり、状況はあまり変わらないままに2021年がスタートしました。
新型インフルエンザ(2009年)のとき、かかった方から講演の代打を頼まれたり(講演中止なんていう選択肢はなかった)、息子二人が早々に罹患したけど隔離もされずもちろん家族の自宅待機もなかったので、今回も最初は水際対策とか言っていてもそのうちなし崩しになるのでは、と1年前は考えていましたが、まったく収まる気配はありません。そして、世の中は大きく変わりました。
外出時はマスクが必須となり、昨年新たに出会った方は、マスクをつけないお顔を知らないままです。
おしゃれで機能的なマスクが続々と開発され、マスクで地元アピールするなどPRツールとしても活躍。
下駄が靴になりソックスが普及したときもこんな感じで新しい市場が生まれたのだろうと想像します。白や黒のビジネスソックスからスタートし、カラフルでおしゃれのワンポイントになる柄や色、洋服とのコーディネート、温かさや通気性、におい対策などなど。でもマスクは顔につけるので、アピール度はソックス以上ですね。
そして売れたもの、売れなくなったもの、伸びた業界、縮んだ業界もこの1年で様変わり。テレワークが広がると、通勤用といわれる洋服や靴、お化粧などはいらなくなるし、会社帰りのニーズ(居酒屋、ショッピング、習い事などなど)も消失。当然のように毎年繰り返されてきた社員研修や歓送迎会なども不要不急的扱いとなっています。感染症騒動が収まった時に、再び以前のような生活スタイルや市場が復活するのか、それとも新しい産業が生まれ育つのか、今年はその岐路の一年になりそうです。
昨年は事業者向けの支援策も急増し、支援機関も振り回された一年でしたが、次の予算編成でどうなるのか気になるところです。飲食店や観光業など直接的な打撃を受けた業界はもちろんですが、その周辺の業界(食材や備品納入業者、設備更新、広告宣伝、ミュージシャンやクリエイターなどなど)への波及も大きく、まさに産業革命といえるような大変革の時代と覚悟するしかないですね。
時間のない中矢継ぎ早に繰り出された支援策の実効性を検証しつつ、マスク市場のような成長産業をいかに伸ばしていくのか、民間の知恵と工夫(といってもポイント錬金術などではないし、委託先の焼け太りでもない)を最大限活かす政策を期待します。