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2009/05/19
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のプロジェクトマネージャー・久保です。
<商品開発のプロセス>
ターゲットは見えていますか?
商品を「発想」、あるいは「商品の企画」と言ってもよいのですが、このためにはまずその商品の対象となるお客様=ターゲットは「誰か」をはっきりとさせる必要があります。
次の問いに答えてみてください。
①自社の商品(物でも、サービスでもかまいません)を開発するときに、それを買ってくださるお客様 が見えていますか?
②それは男性ですか女性ですか?
③年は何歳くらいの人ですか?
④子供がいますか?
⑤いるとしたら何人ですか?
⑥その人はどんな価値観を持ったひとですか?
⑦どんなライフスタイルを好む人ですか?
⑧その商品を使う場面はどんな場面ですか?
幾つぐらいの質問に答えられましたか?購入者は不特定多数なので一律には答えられないと思うかもしれませんね。
ところが、いわゆる「ヒット商品」、あまたある競合商品との競争で勝ち残ってゆく商品をよく観察してみれば、その考え方(デザイン、機能、特性、仕様、値段等)に統一性があり、すべてにおいてバランスのとれたものがほとんどで、上記の質問に対する答えがすべてその商品に実現されていることがわかると思います。
新しく商品を開発するときは、上記の質問に対する答えをはっきりと定義する必要があります。
物を作る立場からは、「そんなことは売ってみなければわからない...」「できるだけ多くの人に買っていただきたいのでどんなお客さんでもよいのだ...」と思いがちですが決してそうではありません。
その商品がターゲットとするお客様の姿がはっきりと描けていれば、「個性的で魅力的な商品」「考え方に一貫性があり」「これならお金をだして買ってもおしくない商品」=「ヒット商品」になる可能性が格段に高まるのです。
(以下6月号に続く)