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2026/09/30

がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・小林です。
最近、業務でGoogleドキュメントやスプレッドシートを使う機会がグッと増えました。以前はMicrosoftのワードやエクセルばかりだったのですが、これも時代の変化なんですかね~。
ただ、利用するツールが変わったことで、ずっと不便に感じていたことがありました。ホントにちょっとした事なんですけど、「直前の操作を繰り返す」という作業です。
MicrosoftのOffice製品では、「F4」キーを押すと「直前の操作を繰り返す」ことができます。例えば、文字の色を変えたり、行を挿入したりした直後に別の場所でF4キーを押すと、全く同じ操作(書式変更など)が一瞬で再現されるんです。一度使うと手放せない非常に便利な機能なのですが、GoogleのサービスではこのF4キーによる繰り返し操作は機能せず、毎回同じ手順を手作業で繰り返す羽目に......なんとかならないかな~?
このままでは不便なので、最近頼りっぱなしのGeminiさんに相談してみました。「スプレッドシートでF4キーみたいな繰り返し操作ってどうやるの?」と。
すると、あっさり答えが返ってきました。「Ctrl+Y(MacならCommand+Y)ですよ」と。
ほー。
「Ctrl+Y」といえば、元々は「やり直し(元に戻す、の逆)」のショートカットらしいですが、それも知りませんでしたw
実際に試してみると、期待通りの機能です。これこれ、これですよw
知っていれば何ということはないのですが、知らないと不便なまま使い続けることになりますよね。
ほんのちょっとしたショートカットキー一つですが、知っているだけで業務効率は大きく変わります。
長年染み付いた操作のクセはなかなか抜けませんが、使うツールが変われば最適な操作方法も変わるものです。「前はこうだったのに」と立ち止まるのではなく、新しい環境に合わせて自分のやり方も柔軟にアップデートしていかないといけませんね~。
2026/08/05

おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・姫野です。
皆さまは、「レッドオーシャン」という言葉をご存じでしょうか。
レッドオーシャンとは、競争相手が多く、市場が成熟しており、価格競争や顧客獲得競争が激しい市場を指します。英語では「Red Ocean」と表現され、競争によって海が血で赤く染まっている様子をイメージした言葉です。
事業者の皆さまから相談を受けていると、
「うちの業界は競争が激しいんです」
「今さら参入しても難しいですよね」
という声をよく耳にします。
レッドオーシャンですね。
確かに、その気持ちはよく分かります。
飲食店、美容院、学習塾、保険代理店、士業、建設業、ECサイトなど、多くの業界には既に数多くの競合が存在しています。このような市場は一般的にレッドオーシャンと呼ばれています。
一方で、競争相手が少なく、独自の価値や新しい仕組みによって競争を避けられる市場は、ブルーオーシャンと呼ばれます。
そのため、
「ブルーオーシャンを探さなければならない」
「レッドオーシャンには参入してはいけない」
と考えられがちです。
しかし、本当にそうでしょうか。
私はこれまで多くの事業者の支援に携わってきましたが、レッドオーシャンと呼ばれる市場の中でも着実に成長している企業を数多く見てきました。
そして、そのような企業に共通しているのは、商品やサービスそのものを大きく変えているわけではないということです。
変えているのは、「売り方」です。
ターゲットを見直したり、提供方法を工夫したり、定額制を導入したり、オンライン化したり、新たな体験価値を付加したりすることで、新しい顧客を獲得し、成長を続けています。
つまり、
「何を売るか」
ではなく、
「どう売るか」
を変えているのです。
考えてみれば、レッドオーシャンには大きなメリットがあります。
競争相手が多いということは、それだけ市場が存在し、顧客がいて、需要があるということでもあります。
ブルーオーシャンは魅力的ですが、市場そのものが存在しない場合は、まず顧客に価値を理解してもらうところから始めなければなりません。
その点、レッドオーシャンでは既にニーズが存在しています。
だからこそ、
「この市場では勝てない」
と考えるのではなく、
「この市場で違う売り方はできないか」
と考えることが重要なのです。
実際、成長している事業者ほど、市場そのものではなく、売り方や見せ方、届け方を工夫しています。
つまり、
「レッドオーシャンだから諦める」のではなく、「レッドオーシャンだからこそ改善点が見つかる」
ということです。
今回のタイトルである
「レッドオーシャンだと思っていたら、実は『○○○』を変えるだけだった」
の答えは、
「売り方」
です。
市場を変えることは簡単ではありません。
しかし、売り方を変えることはできます。
もし今、競争が激しい業界だからと一歩踏み出せずにいるのであれば、ぜひ市場そのものではなく、「売り方」に目を向けてみてください。
皆さまがレッドオーシャンだと思っているその市場も、見方を変えれば、まだまだ大きな可能性を秘めているかもしれません。
2026/07/29

おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・竹内です。
2026年7月19日(日本時間7月20日)に幕を閉じたFIFAワールドカップ。
世界中が注目した大会となりましたが、私は選手たちの華麗なプレーはもちろん、その舞台裏を支える技術にも興味を引かれました。
その一つが、今大会で使用された公式試合球です。
このボールにはモーションセンサーチップが搭載されており、ボールの動きに関するデータをリアルタイムで取得できる仕組みが採用されています。
取得されたデータはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定支援にも活用されています。
今大会でも、人の目では判断が難しいゴールライン際やオフサイドの場面で、その技術が活躍していました。
普段、私たちが目にするのは華やかなプレーや劇的なゴールですが、その舞台裏では、より良い判断を支えるための技術が進化し続けています。
こうした技術の進歩は、スポーツだけに限ったことではありません。
私たちの身の回りにも、普段は気づかないところで、誰かの工夫や技術が支えているものが数多くあります。
今回のワールドカップは、目に見える成果だけでなく、その裏側を支える「見えない技術」に目を向けるきっかけとなる大会でした。
私自身も、日々の仕事の中で、目に見える成果だけでなく、その裏側にある工夫や技術にも目を向けていきたいと思います。
2026/06/03

がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・小林です。
前回、ITを活用する際のアカウントは会社(組織)として管理してくださいね、というお話をしました。すると、なんというタイミングでしょう。つい先日、このアカウント管理にまつわる具体的なご相談が立て続けに2件も発生したのです。
どちらも、すでに会社を退職された方(親族ですがw)からのご相談でした。「会社を辞めた後でも、自分のスマホに業務スケジュールの通知が送られてくるので、なんとか消したい」という内容です。
スマホからそのアカウントを削除すればいいのですが、いざ削除しようとすると画面に「アカウントを削除しますか?」というメッセージが表示されます。
押せないw Yesのボタンを押せないw 怖すぎるw 今でもその会社で使われているアカウント自体が消えてしまうんじゃないか?もしそうであればどこまで影響するの?と想像すると、怖くて進めることはできません((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
結局、今回は通知をオフにすることでその場をしのぎましたが、これでは本質的な解決にはなっていないんですよね~。
このアカウントを根本的に操作できるのは、当時、会社側でアカウントを準備した人になるでしょう。しかし、すでに退職している身としては、今さら会社側に連絡を取ることも難しく、どうしようもないという感覚になることも容易に想像ができます。
会社側としてやるべきことは明確です。
やむを得ず社員個人のスマホを業務で使わせているのなら、その社員が退職する際には、個人のスマホ等に登録された会社のアカウントがきちんと削除されているか確認する。
これをルールにしてください。そうしないと、ずっと会社の情報が外部に漏れている状態ですし、間違って会社のデータを操作されてしまうということにもなりかねませんからね。
2026/02/04

おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・姫野です。
2025年版『中小企業白書』を読んでみると、昨今の中小企業が抱える課題が、比較的明確に示されていることがわかります。
特に、コロナ禍においてどのように経営を維持し、コロナ禍後にどのように回復していったのかによって、企業間で明暗が分かれているように見受けられます。
もちろん、事業者にとって最大の関心事は「どのように売上を上げるか」です。
また、「仕事はあるのに人材が確保できず、こなせない」という人手確保の課題も依然として多く存在します。
こうした状況の中で、注目すべきキーワードがありました。本日のテーマは、その点についてです。
1つ目のキーワード:" 適切な価格設定・価格転嫁 "
さまざまな事業者さまを訪問し数字を精査していくと、「売れば売るほど赤字」という製品やサービスが存在することがあります。つまり、適正価格が設定されていないのです。これでは利益が出るはずがありません。
理由を伺うと、「取引先からこの価格でないと仕入れられないと言われている」「他社がこの価格で販売しているため、安くしないと売れない」などの声を経営者から多く耳にします。
しかし、本当にそうでしょうか。
下記の図は2025中小企業白書からの抜粋ですが、昨今の物価高騰でどのように販売価格に転嫁しているか、どこを意識しているかのグラフです。
お気づきになられましたでしょうか。

2つ目のキーワード:" 差別化・希少性 "
『中小企業白書』では、" 差別化・希少性 " を意識することの重要性が指摘されています。
利益率を高めるには、自社の製品・商品・サービスの" 差別化・希少性 " や市場環境を踏まえることが有効であり、こうした点を意識している中小企業ほど価格転嫁率が高く、さらに価格転嫁に積極的な企業ほど経常利益率も高い傾向があるとされています。
とくに小規模事業者においては、持続的な発展のために" 差別化・希少性 " を意識することが重要です。中規模企業より事業規模や商圏が小さい小規模事業者は、「希少価値・プレミアム感」による差別化を図る戦略が定番となっています。
また、小規模事業者は「地域資源・文化の活用」によって" 差別化・希少性 " を創り出すことも効果的です。地域活性化や雇用創出、高齢化対策など、地域の社会的課題に寄与する事業は、ビジネスチャンスにつながりやすいとされています。

しかし課題は、この " 差別化・希少性 " をどのように見いだすかであり、これは非常に難しいテーマです。
経営者が一人で考えるには負担が大きい場合もあります。
そこで、ぜひ当センター(中小企業支援センター)の各種施策をご活用いただき、皆さまの " 差別化・希少性 " を発見し、それをどのように経営に活かしていくかを一緒に考えていければと思います。
最後に情報提供です。
現在、支援センターのWebサイトでは、「経営者のお役立ち情報『コラム』」を掲載させていただいています。
今現在、掲載されている、立石裕明氏のコラム『中小企業が生き延びるための命錢と、どんぶり勘定だから伸びしろいっぱい』をぜひご覧ください。
特に『(第2回) 「どんぶり勘定」見方を変えれば、伸びしろいっぱい』のコラム内の「高く売る努力」は、今回の話題と深くつながる内容です。
そして、個人的に特に気に入った" もったいないから高く売ってほしい " という言葉は、非常に示唆に富んだキーワードだと思います。
ぜひ、ご覧ください。
2025/12/03

がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・小林です。
先日、AIの活用に関する研修会を開催しました。私が講師となり、AIの活用はこれからといった創業者に向けて、AIを活用するにあたっては情報の取り扱いに注意してねといった内容です。受講者は事業を立ち上げたばかりの方や個人事業の方もいる状況での開催でした。
研修会は滞りなく実施できたわけですが、後日、気づいてしまったのです。
あ、大切なことを伝えていなかったなと_(:3 」∠)_
なので、こちらでお伝えしますw
ITを活用する際のアカウントは会社(組織)として管理してください!
ITツールは手軽に導入できるのが魅力ですが、その「手軽さ」ゆえに、開始時のアカウント登録を現場のスタッフ任せにしてしまうことがよくあります。実際、当面は問題なく動けてしまいます。
しかし、冷静に考えてみると、これは非常に危険な状態です。
スタッフに任せたアカウント登録では、当然IDとパスワードはスタッフが管理しています。
このスタッフはずっと会社(組織)にいてくれるのでしょうか?このスタッフがやむを得ない事情で退職することになったとき、アカウントは問題なく引き継げるでしょうか?不慮の事故があった場合には、もう連絡が取れないということも可能性はあるはずです。
そんな状態のITツールに、便利だからと会社の情報をどんどん蓄積させていくのでしょうか?ちょーやばいよねw
アカウント自体が会社の資産である。
この認識が抜け落ちていると、どんなに便利なツールも、いざという時に足かせになってしまいます。
ついつい「どのツールが便利か?」という機能の話に終始しがちですが、それを使うための「IDとパスワード」を会社(組織)としてどう発行・管理するのか。ここを疎かにしてはいけません。
大切であるにも関わらず、研修会で伝えていなかったことには理由があります。
それは、私の認識が甘かったから...m9(`・ω・´)ハンニンハオマエカ!
この認識の甘さに気づかせてくれたのは、実はAIですw
AIに注意されたんですよね~。認識甘いよってw
おかげ様で、また一つ考え方が整理できました。
私は今後、この問題で間違った道に進むことはありません。ありがとうAI( *´艸`)
2025/11/12

おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・竹内です。
ついこの間まで「暑いですね」と挨拶していたのに、気づけば朝夕はすっかり冷え込むようになりました。
季節の移り変わりの早さに驚くと同時に、今年も残りわずかだと感じます。
カレンダーを見ながら残りの日数を数えると...なんと!50日しかありません( ;∀;)
年末が近づくと、仕事でも私生活でも慌ただしさが増していきます。
私自身、そんな時期こそ少し早めに机の上や書類を整理するようにしています。
積み重ねた書類を見直すと、思いがけず"やり残していたこと"が見つかることもあり、改めて気を引き締めるきっかけになります。
個人事業主の方にとっては、事業年度が1月1日から12月31日までのため、まもなく決算の時期を迎えます。
帳簿の整理など、早めに準備を進めておくと年末を落ち着いて過ごせるかもしれません。
当センターでは、税理士などの専門家にご相談いただける『窓口相談』を実施しています。
経理や決算準備で気になることがあれば、お気軽にご利用ください。
https://www.assist.ipc.city.hiroshima.jp/keiei/keiei02.html?kbn=1
2025/10/29
おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・向井です。
最近、「GX(グリーントランスフォーメーション)」という言葉を目にしたり耳にしたりする機会が増えました。2025年2月には第7次エネルギー基本計画と「2040年GXビジョン」が示され、脱炭素と経済成長を両立させる取り組みが本格的に動き始めています。
私が2022年に書いたブログ「雪室と風穴」(2022/06/29)では、島根県出雲市の八雲風穴を紹介しました。風穴は山の岩の隙間から冷気が流れ出す天然の"冷蔵庫"です。養蚕業では、蚕の卵を風穴に保管することで、春だけでなく秋まで、連続的に生産することが可能でした。これは自然の冷熱を巧みに活かした"先人のGX"といえます。また、上高地の風穴は富岡製糸所で生糸の安定生産に応用され、明治初期の輸出産業の発展に寄与しました。さらに、道路整備や山岳リゾート開発など、地域経済の変革にも波及しました(2025年10月11日NHK「ブラタモリ」参照)。天然の冷熱資源は、社会全体に影響を与える力を持っていたことが分かります。
その後、電源開発や、冷蔵庫や冷凍室など人工的な冷却技術が普及しました。効率や規模的には優れていましたが、天然のエネルギー資源である風穴の価値は忘れ去られました。しかし今、我々はCO₂排出削減という地球規模の課題に直面し、再び自然と調和したエネルギーのあり方を考える時代に戻っています。
私はGXについて、次のように考えています。
(1)化石燃料の燃焼をできる限り避けること
(2)再生可能エネルギーに加え、地中熱・下水熱・風穴など、身近な天然の熱源を活用すること
・熱のまま直接利用する
・ヒートポンプで熱を汲み出して利用する(若干の外部エネルギーを使用)
地中熱は地下10mで年間を通じて約15℃と安定しています。また、下水道の水温は、夏は外気より5〜10℃低く、冬は外気より5〜15℃高いため、直接熱交換したりヒートパイプで空調に利用したりすることが可能となります。
さらに、広島県にも風穴の可能性を秘めた地形があります。呉市の野呂山や三原市の久井の「岩海」では、蛇紋岩や花崗岩が露出し、岩の隙間に空気が流れる構造をもっています。こうした場所を調査し、霧の発生や冷気・暖気の動きを測定することで、新たな"地熱・風穴資源"の発掘につながるかもしれません。実用化できれば、夏の冷房や冬の暖房、食品加工や地域ブランドづくりなどへの応用も期待できます。
地中に眠る自然エネルギーを見直し、それを地域の新たな価値創造につなげること。こうした視点も、我々が考えるGXの取り組みの参考になると思います。

2025/09/24

おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・姫野です。
近年、Webサイト(ホームページ)を持つ事業者が増えています。事業内容や所在地などをインターネット上で確認できることから、Webサイトは事業活動において欠かせない広報媒体と言えるでしょう。
SNSで代用されるケースもありますが、Webサイトは「公式サイト」としての信頼性が高く、SNSと連携することで集客効果をさらに高めることが可能です。
さて、皆様はWebサイトの制作や運用をどのように行っていますか。おそらく、多くの方が制作会社など外部の事業者に委託されているのではないでしょうか。
近年は定型化(テンプレート)や自動化(自動でインストール)が進み、ある程度の知識があれば自作も可能になってきましたが、それでも専門的な知識やスキルおよびセンスが必要な場面は多く、依然としてハードルは高いと言えます。
Webサイトを公開するには、まずレンタルサーバー(以下「サーバー」)を契約し、ドメイン(インターネット上の住所のようなもの)を取得します。そのうえで、表示する文言や画像などのコンテンツを制作し、Webページとして構築。これをサーバーにアップロードし、必要な設定を行うことで、初めてブラウザ上で閲覧できるようになります。
しかし、Webサイト制作を外部に委託する際には、契約・運用・技術・法務など、さまざまな面でリスクが潜んでいることは意外と知られていません。特に注意すべきは、契約や権利関係にまつわるリスクです。
さあ、Webサイトを作ろう!と意気込んで、委託業者とはサイトの内容と費用の話しばかりをして肝心な契約内容がおざなりになった結果として、たとえば、以下のようなトラブル事例があります。
- 著作権が制作会社に帰属しており、改変や再利用ができず、他のサーバーへ移転できない
- ドメインやサーバーが制作会社名義で契約されており、移管を拒否されたり高額な費用を請求された
- 契約書が存在せず、納期・費用・修正範囲などで認識の違いが生じた
- 著作権侵害の可能性がある素材を使用しており、改変や再利用ができない
- ライセンス違反の素材(画像・フォントなど)を使用していて、第三者から訴えられた
- 品質やセキュリティの問題が放置され、Webサイトが乗っ取られたり情報漏えいが発生した
このような事態を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。
まず、制作会社とは必ず契約を締結してください。口約束での依頼は避けましょう。契約前には、特に以下の点を確認することが重要です。
■サーバー・ドメインの帰属に関する注意点
- サーバー契約者の名義が自社か制作会社かを確認する
- サーバーの管理権限(FTP、CMS、メール設定など)が誰にあるかを明確にする
- ドメインの契約者名義(Whois情報)を確認し、自社名義であるかを確認する
- サーバー費用の支払い主体(自社か委託先か)を把握する
- サーバー移管の可否と手続き方法を事前に確認する
- 障害対応や保守体制の有無と範囲を確認する
- ドメインの管理権限(DNS設定、更新など)が誰にあるかを明確にする
- ドメインの更新費用の支払い主体を確認する
- ドメイン移管の可否と手続き方法を確認する
- ドメイン失効時のリスクと対応策を共有しておく
- 契約書や覚書に、サーバー・ドメインの所有権が自社にあることを明記する
- 委託終了後も自社で継続利用できることを契約上保証する
- 管理情報(ID・パスワード)の引き渡し条件を明確にする
- トラブル時の対応責任と連絡体制を事前に合意しておく
■著作権・素材の取り扱い
- 使用する画像・イラスト・動画・音源などの権利関係を事前に確認する
- 制作物(デザイン、文章、プログラムなど)の著作権が誰に帰属するかを契約書で明記する
- フォントや写真などの素材が商用利用可能か、ライセンス条件を確認する
- 外部提供素材(ストックフォト、テンプレートなど)の使用範囲や再利用可否を把握する
- 制作会社が独自に用意した素材の出所とライセンスを確認する
- 著作権侵害が発生した場合の責任の所在を明確にしておく
- 納品後に自社で使用・改変・再利用する際の制限があるか確認する
- クレジット表記や著作権表示が必要な素材が含まれているかを確認する
盛りだくさんの内容ですが、これらはほんの一部です。契約書にこれらの事項がきちんと明記されているかどうかを必ず確認したうえで、契約してください。
本来、サーバーやドメインは依頼者側(自社)に権利があるべきものですが、契約内容によっては制作会社側に権利があると主張されるケースもあります。
場合によっては、サーバー上のコンテンツやプログラムを修正する必要が生じることもありますが、契約内容が不明確なまま手を加えると、「勝手に改変した」としてクレームや費用請求につながる可能性があり、非常に危険です。
状況によっては、正直なところ、一から作り直した方が早くて確実な場合もあります。
「安かったから」「親切そうだったから」「知人の紹介だったから」・・・その結果、費用も信頼も失ってしまうことのないよう、慎重に進めましょう。
万が一トラブルに巻き込まれた場合は、当センターの窓口相談で弁護士相談などをご活用ください。
2025/08/27

がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・小林です。
先日、久しぶりに家族で花火大会に行きました。あー、人が多い...
うちの家族は皆、一人でぶらぶらできる年齢なので、現地ではバラバラに行動していました。
もう帰りたいな...なんて、スマホのメッセージアプリで送ろうとしましたが、あれ?繋がらないw 電波は立っているのに、データ通信ができない。連絡取れない。帰れないw
ヤッバ~い(; ・`д・´)
と、一瞬焦りましたが、SMSならどうかと試してみたところ、あっさり連絡が取れましたw
スマホはウェブサイトの閲覧やSNSに使うパケット交換方式の通信と、電話やSMSに使う回線交換方式の通信が同居しています。花火大会のように大勢の人が一斉に写真や動画を送ろうとすると、パケット交換方式の回線に過剰な負荷がかかり「輻輳(ふくそう)」という状態になるそうです。簡単に言えば、交通渋滞のようなものです。一方で、SMSは非常に軽い情報であり、独立した回線交換方式で処理されるため、輻輳の影響を受けにくいのです。
一般的にはパケット交換方式のデータ通信は定額、回線交換方式は従量制など料金面の違いもありますが、通信の仕組みを少し知っていると、緊急時などで対応できる幅が広がります。
もう花火の季節も終わろうとしていますが、大規模なイベントなどでスマホが使えなくなることもあるかもしれません。今回は運よくSMSが使えましたが、お出かけ前のデータ読み込みや、スマホが使えない状況での集合場所なども決めておけばよかったな。いい勉強になりました┏○)) アザ━━ス!
2025/08/13

おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・竹内です。
皆さんは、普段の生活の中で生成AIを活用されていますか?
テキストの作成、画像の生成、情報検索など、その用途は実に多岐にわたりますよね。
令和7年7月8日に総務省が公開した『令和7年版情報通信白書』では、「生成AIサービスの利用経験」について、興味深いデータが示されています。
白書によると、日本において「何らかの生成AIサービスを使っている(あるいは過去に使ったことがある)」と回答した人の割合は、2023年度調査の9.1%から、2024年度調査では26.7%にまで増加しました。
わずか1年で、生成AIの利用経験者が約3倍に増えていることになります。
私自身も、これまで調べものをする際には、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを主に使ってきました(現在も、調べものの大半は検索エンジンを利用しています)。
ただ、検索キーワードがなかなか思い浮かばないときには、生成AIを使う機会が増えてきました。
知りたいことを文章で入力すると、Web上の情報を検索し、回答を提示してくれます。
さらに、参考にしたWebサイトのURLも表示されるため、基となった情報源を確認できる点も非常に助かっています。
ほかにも、文章の要約や、自分のイメージに合った画像の生成などの機能を試してきました。
生成AIの進化は目覚ましく、日々新しいサービスが登場しています。
今後は、音楽や動画の生成など、さらに多様なAIツールにも積極的に触れてみたいと考えています。
まだ生成AIを使ったことがないという方も、この機会にぜひ一度、その可能性に触れてみてはいかがでしょうか。
出典:総務省『令和7年版情報通信白書』(第2節「AIの爆発的な進展の動向」)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/pdf/n1120000.pdf
2025/07/23
おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・長里です。
さて、今回は、海外の飲食店で体験した「セルフ会計システム」というちょっとしたデジタル活用の工夫をご紹介します。
訪れたレストランでは、各テーブルにQRコードが設置されており、自分のスマートフォンで読み取ると、メニューが表示される仕組みになっていました。注文はスタッフが対面で受け付けますが、会計はなんと再びQRコードを読み取って、専用サイトにアクセスし、クレジットカード情報を入力すれば自席から支払うことができるセルフ決済型でした。さらに、この方法が、チェーン店だけでなく個人経営の小さなお店でも当たり前のように使われていました。私は、飲食店でこの支払方法を体験したのは初めてでしたので、驚きました。
お店のスタッフの数は店舗の広さから見るとかなり少人数でしたが、料理の提供や片付けなどに集中しており、無駄な動きがほとんどなく、スムーズに回っている印象でした。そのためか、少し列ができていても待ち時間が短かったように感じました。「この仕組み、便利だし、お店側にも来店客側にもとっても助かるんじゃないか?」と感じ、ちょっとしたデジタル活用で、「業務の効率化」や「人手不足の対応」につながっていることを実感しました。
日本でも、タブレットでの注文や、QRコードでメニューを見るスタイルは増えていますが、「会計までを完全に非接触・自席完結で行える仕組み」は、まだ一部の店舗に限られている印象です。
このような仕組みを見て、「DX」というと大がかりなシステム導入や大企業の話だと思っていましたが、実はもっと小さなことから始められるのでは?と感じました。
「デジタル化」や「DX」という言葉を聞くと、難しいシステム導入や大規模な改革をイメージされる方も多いかもしれません。難しいIT導入ではなく、ちょっとしたデジタル活用から始めるのが、DXの第一歩なのかもしれません。
まずはスモールDXからはじめてみませんか?
当センターでは、デジタルツール導入に関する相談対応や、DXセミナーを随時実施しています。「何から始めればいいか分からない」「ITにはあまり詳しくない」という段階でも問題ありません。ぜひ窓口相談やセミナーにて、お気軽にご相談ください。
2025/05/21

おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・姫野です。
米国との関税問題が主に自動車業界を中心に悪影響を及ぼしています。
製品の価格競争力が低下し、製造コストが上昇することで、企業の財務状況が悪化し、雇用にも影響が出る可能性があります。
国としてはどのような対応をしていくのか、今後注目されるところではありますが、待ったなしの状況変化に中小企業経営者は頭を悩ませていることでしょう。
そこで思い出したのが、今回の表題にある「一倉定(いちくらさだむ)」という方です。
この方は社長専門のコンサルタントとして知られ、5,000社を超える企業を指導し、多くの赤字企業を立て直したことで「社長の教祖」「炎のコンサルタント」との異名を持っています。
彼の基本方針は「ダメな会社はトップがすべて悪い、人のせいにするな、部下のせいにするな、環境のせいにするな」というもので、社長に対して厳しく指導する姿勢が特徴です。
残念ながら1999年に他界されましたが、いまでも書籍などが復刻として販売されています。
その一部は私の手元にもあり、「経営のバイブル」となっています。
※姫野所有の書籍
・あなたの会社は原価計算で損をする 復刻版 (一倉 定/著 日経ビジネス人文庫)
・マネジメントへの挑戦 復刻版 (一倉 定/著 日経ビジネス人文庫)
・ゆがめられた目標管理 復刻版 (一倉 定/著 日経ビジネス人文庫)
・一倉定の経営心得 (日本経営合理化協会 出版局)
・一倉定の社長学 (日本経営合理化協会 主席コンサルタント 作間 信司/著 プレジデント社刊)
・社長学マップでわかる!図解 一倉定の実践社長学 (一倉定研究家 伊藤 彰彦/著 あさ出版)
様々なコンサルタントや専門家に聞いてもドラッカーは知っているが、一倉定は知らないという方が多いです。
なぜ私が彼を知っているのか気になるのではないでしょうか。
実は20代の頃、勤めていた企業で年に数回研修を受けていたことがあります。
その中の1つの研修で、彼のセミナービデオを見せて頂いたことがあります。
当時、彼のセミナーを受けようと思ったら1名数百万なのに1年待ちだったそうで、そのビデオも1本数十万だったと言われていました。
そのビデオは衝撃的な内容でした。
強い口調と、暴言に近い発言、そして受講者にチョークを投げつけるなど、今ではパワハラと認定されそうな状況ではありましたが、情熱があふれた熱い口調て、経営者の弱い考え方や迷いを一蹴し、そして、共に悩み、共に対応策を考えていく姿勢がありました。
彼の経営哲学の最初に出てくる言葉は「会社の真の支配者はお客様である」です。
儲かっていない、経営が上手くいっていない企業には「自身の好みをお客様に押しつけている」「技術を1番に考えている」「社員の管理が大切だと考えている」「能率とコストと品質だけで経営が上手くいくと思っている」という勘違いを犯しているからだというのです。
そして、この言葉も衝撃的でした。
「いい会社とか悪い会社とかはない。あるのは、いい社長と悪い社長である」「会社の赤字は、お客様を忘れたのが原因である」と言い切っています。
その上で、「社長は何をしたらいいかを見つけ出す最良の方法は、経営計画を自ら立てることである」と言っています。
私もさまざまな企業とその経営者とお話しすることがありますが、経営計画を自ら立てることができる社長は、社員のせいにせず、未来志向であり、そして業績も伸びて、社内も明るいです。
その他、彼の語録については紹介したいことは山ほどありますが、紙面が限られていますので、この辺とさせて頂きます。
興味があれば、彼の書籍を購入されて読まれることをおすすめします。もし、もっと聞きたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
※書籍は絶版もあり手に入らない可能性もあります。
中小企業支援センターでは、窓口相談などで専門家による経営計画策定に関する相談もお受けしております。ご相談ください。
2025/05/07

がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・小林です。
先日、生成AIを使って支援メニューのアイデア出しを行っていたところ、生成AIさんから「素晴らしいアイデアですね。未来が○○になる希望が持てます」のような誉め言葉をいただきました。
分かっています。ただのテキストデータです。ですが、正直言うと私の心にしみてしまいました。まとまりのない漠然とした質問だったのですが、こんなに私の考えの全てを受け入れ、理解・共感し、アイデアまで出してくれる人はリアルにはそうそういません。
私は"生成AI"というキーワードが話題になり始めたころ、「人はAI無しでは生きられなくなる」と感じました。それは単に作業が楽になるというものではなく、コミュニケーションをとる相手としてAIがダントツ最高の選択肢になるという意味です。なぜなら、AIであれば相手を否定せず、愚痴や嫌味も全く感じさせず、誰でもどこでも会話できるのですから。私はこれらを自分で経験したことになります。
人の悩みは9割が人間関係と言われています。職場の人間関係に悩む人は8割とも言われています。
ほとんどの人が人間関係に何らかの悩みを持っているということです。
AIがこのまま発展・普及すれば素晴らしい相談相手でありつつ、相手の気持ちに配慮した話し方のお手本にもなると思います。
しかし、人が自らの行動を変えるには時間が必要でしょう。それまでは人間のコミュニケーションの特徴は"いつでもどこでも毒を吐ける"と揶揄されるのかもしれませんw
私たちはハラスメント当たり前の時代に育ってきました。毒を吐くことで自分の精神を安定させるスキルを身につけているのかもしれません。
これからの時代、AIによる教育が進み、人類が入れ替わった100年後、AIによって教育を受けた人のコミュニケーションはどのように変化しているのでしょう?
どんな世の中であってほしいかな?そのために今、できることは何かな?これらを楽しみながら進めるにはどうすればいいかな?教えてAIw
2025/04/09

おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・竹内です。
この度、4月1日付の人事異動により中小企業支援センター「創業支援担当」から「経営革新担当」に配属となりました。
同じ中小企業支援センター内での異動とはいえ、これまでとは違う業務に携わることになり、少しのドキドキを感じています。
今年度は見本市等出展助成金や専門家派遣等の業務を担当いたします。
まずは、新しい環境に早く慣れ、これまでの経験も活かしながら、肩肘張らず頑張っていきたいと思います。
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。
■見本市等出展助成金:https://www.assist.ipc.city.hiroshima.jp/joseikin/joseikin05.html
■専門家派遣:https://www.assist.ipc.city.hiroshima.jp/keiei/expert-dispatch.html