公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

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支援センター職員によるブログ

対価を受け取らなくても税金がかかる⁉

2023/05/31

創業支援担当・児玉主査

 おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・児玉です。

 

 オーナー社長が自分の所有する建物や土地を会社の事業で使用し、会社からは対価を受け取らないこともあるかもしれませんが、その場合の法人税、所得税及び将来の相続税等について考えてみました。

 

1 無償譲渡の場合

  保有する建物や土地を事業で使用するため会社へ無償で譲渡したとします。その場合には、無償であってもその建物や土地は時価で譲渡されたものとみなされます。これにより法人税については、その時価相当額が受増益として益金に算入され(再建時などの特殊な場合を除きます)、所得税については、その時価から建物や土地の取得価格・譲渡費用を差し引いた額が譲渡所得となります。なお法人税について、建物の減価償却費を損金に算入することができます。

 土地や建物の無償譲渡を受けた会社について、その贈与によりその会社の株式の評価額が高くなることが考えられますが、社長(無償譲渡者)以外の株主がいる場合には、その株主は、その高くなった分についてその社長から間接的に贈与を受けたことになり、贈与税が課せられる場合もあります。

  (将来発生する社長に係る)相続税については、その建物や土地は既に社長個人の財産ではないので、相続税の課税対象にはなりません。ただし、社長が保有する当該会社の株式については相続税の課税対象となります。なお一定の要件を満たす場合、非上場株式についての相続税の納税猶予及び免除の規定の適用があります。(非上場株式についての相続税の納税猶予及び免除については当ブログ「事業継承に係る贈与税・相続税の優遇措置について」をご参照ください。)

 

2 無償貸与の場合

  建物や土地の所有権を社長個人に残したまま会社に貸付け、会社からは使用料を受け取らない場合(無償貸与)ですが、無償で使用する会社について益金(及び損金)、無償で貸与した社長の賃貸収入はいずれも発生しないこととなり、この貸与に関して、法人税、所得税は発生しません。(ここでは借地権に係る権利金の認定課税については発生しないものとします。)

 ただし、(将来の)相続税については、資産が社長個人に残っているので、当然ながらその建物や土地について相続税の課税対象となります。また、それらの資産は無償で貸与されているため、有償貸与の場合と違ってその評価額は下がらず(賃貸借に係る資産の評価減や小規模宅地等の特例の適用はありません)、相続税額は大きくなることが考えられます。

 

3 現物出資の場合

  「無償」ではありませんが、金銭での支払いがないという点では現物出資という方法もあります。建物や土地を会社に渡し、それらの財産の時価相当額で同社の株式を取得する方法です。(増資に関する諸手続き、資本金が増加することによる影響についてはここでは考えないこととします。)

  この取引については、損益は発生せず法人税には影響しませんが(決算の際には減価償却費が損金算入されます)、所得税については取得した株式の金額から建物や土地の取得価格・譲渡費用を差し引いた額が、社長の譲渡所得に算入されます。相続税については1の場合と同様に株式が課税対象となります。

  なお、無償譲渡や無償貸与は消費税の課税対象とはなりませんが、現物出資は有償取引なので、状況によっては消費税が課税される場合もあります。

 

  法人成りの際にも、個人から会社への事業用資産の引継等があり、上記のような話も出てくるかもしれません。また、上記の内容は「無償(現物出資は時価相当額)」の場合に限定したもので、事業用資産の引継については時価での譲渡や相場での賃貸が一般的だとは思います。それ以外の方法では税務的に分かりにくい場合もありますので、税理士等の専門家に相談することをお勧めします。

 当センターでは税理士など各分野の専門家が、皆様の個別の事情に応じてご相談にお答えします。ご利用をお待ちしています。

 

広島市中小企業支援センターHP(窓口相談

広島市中小企業支援センターHP(経営支援アドバイザー派遣)

広島市中小企業支援センターHP(トップページ)

 

 ※以上の内容は、令和5年4月1日現在の法令に基づき記載しています。

 

個人情報保護について

2023/05/24

経営革新担当 久米主任

 おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・久米です。

 

 皆様はマイナンバーカードの交付は受けられましたか。マイナンバーカードを持っているとコンビニで住民票(写し)の取得や、e-Taxによる申告などが可能となり(私はまだ活用していませんが...)便利にはなりますが、その反面、個人情報が漏えいしないよう十分な管理が必要となります。そこで、今回は、個人情報保護について少しふれたいと思います。


 個人情報を取り扱う会社を「個人情報取扱事業者」といいますが、監督官庁などへの届出は必要なく、個人情報を取り扱っていれば「個人情報取扱事業者」に該当することとなります。「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」によると、メールアドレスだけでもドメイン名から個人を特定できる場合などは、個人情報に該当することもありますので取り扱いには注意が必要です。


 また、万が一個人情報を漏えいした場合などは、個人情報保護委員会(権限がその事業所所管大臣に委任されている場合はその委任先の府省庁等)へ報告しなければなりません。個人情報の漏えいや紛失は、その事業者にとって社会的信用の失墜にもつながり、大きなダメージを受けることになります。
 そうならないためにも、先に説明したガイドラインを参考にしながら、日々の管理を徹底することが重要であると考えます。

 ※個人情報漏えいの考え方など詳細については、個人情報保護委員会のホームぺージでご確認ください。


 私も、業務でメールを送る時は、送信先や送信内容などを再度確認してから送信するなど、日々の管理を徹底していきたいと思います。

ちょっとお得なパソコン(iPhone,Android,iPad含む)活用術

2023/05/17

kobayashi2

 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・小林です。
 

 皆さーん、ジピってますか~?w

 ("ジピる"とはChatGPTを使うこと。Google検索を"ググる"というみたいなこと。だそうですw)

 

 人工知能チャットボットのChatGPTが一気に注目され始め、それなりに時間も経ってしまいましたが、仕事に使ってますか?使えてますか?

 私はですね~、使ってはみましたよ。関心もしました。しかしですねぇ、業務フローに組み込み時短を実感するようなところまでは至っていないわけです。

 

 こんな便利そうなツールをなぜ使わないのか?私の中の人は何を考えている?

  ①何に使っていいか分からない

  ②使い方がよく分からない

  ③成果物の完成度が分からない

 そうです。私はこんなレベルなんです。m9(`・ω・´)ハンニンハオマエカ!

 ②と③は使ううちに解決していきそうです。とうことは、まずは①だな。

 

 なので、①を決めます。まずは...「会議の要約を作って欲しい!」これができたらいいよね。きっと。

 

 さて、ジピって要約してもらうには原稿となるテキストデータが必要なのでしょう?

 会議録の自動作成ツールもいろいろ市販されているようだけれども、お試しだからコストをかけたくないよね。

 会議をテキスト化するツールは何にするかな?私のスマホ(Google Pixel)ならテキストへの変換精度が高そうだな。

 精度が高いとはいえ、7人の会議の真ん中にスマホを置いただけでは精度が低すぎて使い物にならなかったな。

 完成度の高い原稿データが準備できていれば、要約は簡単に生成できることは確認できた。(ChatGPTに使い方を聞いたら教えてくれましたw。そのほかの使い方も"ChatGPT プロンプト集"などと検索すれば例示が出てきますよ。)

 残るは会話をテキスト化する精度だな。マイクが必要なのかな?もっと少人数の会議に限定してみるか...→今ここ

 

 使うべき(複数の)ツールと使い方が決まれば、RPA(Robotic Process Automation)で自動化もできるのでは?Microsoftの無料RPAであるPower Automate Desktopもインストール済みである。(使ったことないけどw)

 

 などと考えていると、知ってはいるけど使ったことないものばかりだな。使ってみなければ分からないし、そもそも使おうと意識しなければ使わない。

 やはり、新しいツールを活用できていない原因は、私の決意のあまさだな。

 新しいツールが溢れている。活用するには組織的に調査・検討する必要があるな...

 いやいや、まずは一人でも動きます!遅くなりました。すみませんでした。(/ω\)

 

ChatGPTの衝撃とこれからどうなるの

2023/05/10

姫野コーディネータ

 おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・姫野です。

 

 最近、毎日のようにニュースを賑わしています「ChatGPT(チャットジーピーティー)」ですが、その名前が記号のようで、なんだか難解ではありますが、簡単に言えばAIの一種で「自然言語処理」で今までにない、抜きんでた性能と情報量のため、もしかしたら仕事や生活が変るのではないかと言われています。
 
 そのChatGPTとは何か、今後はどうなるのかを、ChatGPTに質問してみました。
 
■Q:質問「CharGPTって何ですか」

●A:CharGPTの返答:「ChatGPTは、OpenAIが開発したGPT-3.5アーキテクチャに基づく大規模な言語モデルです。ChatGPTは、自然言語処理の分野で使用されるAIアシスタントの一つで、文章生成、対話システム、文章要約、翻訳などのタスクを実行することができます。ChatGPTは、様々な情報源から学習しており、世界中の様々な言語に対応することができます。」

■Q:質問「ChatGPTのGPTという名前の由来は」

●A:CharGPTの返答:「ChatGPTの「GPT」という名前は、「Generative Pre-trained Transformer」の略語です。この名前には・・・【長いので中略】・・・長い文章の処理に優れた性能を発揮します。ChatGPTは、GPT-3.5アーキテクチャを採用しており、これは、GPT-3から派生した改良版であることを示しています。」


■Q:質問「ChatGPTは今後どうなっていくの」

●A:CharGPTの返答:「ChatGPTは、自然言語処理の分野でますます重要な役割を果たしており、今後も進化し続けることが期待されています。ChatGPTの開発者たちは、モデルの改善や拡張に取り組んでおり、より高度な自然言語処理タスクへの対応や、より多様な言語のサポートなどが見込まれています。


また、ChatGPTは、今後ますます多くの分野での応用が期待されています。例えば、ChatGPTは、医療や法律、金融、教育などの分野での自然言語処理タスクに応用されることが考えられています。ChatGPTがこれらの分野での課題解決に貢献することが期待されています。」


というような答えが返ってきます。
その上で、以下の質問をしてみました。


■Q:質問「ChatGPTの情報源はなに。また、その情報の件数はどのぐらい。」

●A:CharGPTの返答:「ChatGPTの情報源は、インターネット上の巨大なコーパスと呼ばれる大量のテキストデータです。具体的には、ウェブページ、ニュース記事、書籍、ブログなど、様々な形式のテキストデータを収集し、学習に使用されています。また、ChatGPTは、Wikipediaなどのオンライン百科事典からの情報も学習しています。


ChatGPTが使用する情報源の件数は非常に膨大であり、公式発表では数千億のトークンを含む数十テラバイトのテキストデータが使用されているとされています。具体的な件数については明確にされていないため、推定するしかありませんが、数千億から数千兆にも及ぶとされています。」


 つまり、ChatGPTの正体はインターネット上にあふれる膨大な情報をできる限り収集し、それを各言語モデルとして組み合わせ生成しているのです。
 そのため、インターネットで流れている「間違った情報」までも扱うことから、時々、それは違うだろうという答えが返ってくることがあります。
 その他、個人情報や著作権のある情報などもあり、今後のあり方を検討することが、国を中心に行なわれています。
 
 AIはあくまで「道具」です。便利ではありますが、使い方を間違えないように、AIだから間違いないと思わないで、上手に付き合うことをおすすめします。

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