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2010/06/01
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のマネージャー免出です。
改正省エネルギー法がこの4月から実際に運用が始まりましたが、その規制の対象になるエネルギーについて見てみたいと思います。以下のような法律の定義があります。
「エネルギーとは、燃料並びに熱(燃料を熱源とする熱に代えて使用される熱であって政令で定めるものを除く、以下同じ。)及び電気(燃料を熱源とする熱を変換して得られる動力を変換して得られる電気に代えて使用される電気であって政令で定めるものを除く。以下同じ。)をいう」
まずはこれを読み解かないといけません。そこで燃料と熱と電気を個々に見て行きましょう。
1)燃料について:燃料としては、様々なものがあります。廃棄物由来のもの(下水汚泥ほか)とか、最近
はやりの木質ペレット燃料のようなものは対象にはなりません。化石燃料に由来するも
のであって、燃焼用として使用されるものになります。
2)熱について :上記に示す燃料を熱源とする熱(蒸気、温水、冷水等)とあります。たとえば、太陽熱を
利用しようと政府は呼び掛けていますが、太陽熱は、もちろん今回の対象に含まれま
せん。
3)電気について:上記に示す燃料を起源とする電気とあります。たとえば、風力発電とか太陽光発電は
電気を作りますが、対象にはなりません。
上記のように、どのような燃料を使用しているのか、使用している熱・電気は何から作られているのかよく見ないといけません。そして、エネルギー使用量簡易換算表を使って、原油換算してエネルギー使用量を把握する必要があります。そういう若干込入った作業の中で、自分たちが使用しているエネルギーの由来について私達は学びとっていく必要が出てきました。大変といえば大変ですが、私達がどんな種類のエネルギーを使っているのかに関心が向くことは、エネルギーを大量に消費している私達にとって、燃料代とか電気代等を見直していくことになったり、新たなビジネスチャンスを見つけたりするいいキッカケになっていくのではないかとも思います。