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支援センター職員によるブログ

ピンチからチャンスへ!発想の転換

2011/01/28

shimonawa.jpg おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・下縄です。

 

 南半球の農業大国「オーストラリア南部のアデレード近郊のマレーダーリング盆地」は、大規模な灌漑による国内有数の農産地でしたが、地球温暖化の影響(干ばつ)で、水は従来の半分の水量しか提供できなくなったほか、乾燥した農地は、土がガチガチに固まり、水を撒いても浸み込まないなど、肥沃な大地が不毛の大地へと姿を変えていきました。


 こうした農業における厳しい環境変化は、多くの農民の夢を打ち砕き、転職を余議なくしましたが、マレーダーリング盆地を愛してやまない人々は、水不足と土壌改良への挑戦が始りました。

 

※ 40年後には、現在の食糧生産の2倍の量が必要という試算がありますが、現在でも世界中の淡水の85%を農業用水として利用し、世界の農地の広さは地球表面積のわずか4%しか占めていません。こうした状況をみると、水がいかに貴重な資源で、水の効率的利用が求められているか良く分かります。

 

 始まりはブドウでした。ある農家が水を通常の半分しか与えずブドウを栽培したところ、生産量も減らず、しかも、とても美味しいブドウができました。植物は光から変換した化学エネルギーを使って、空気中の二酸化炭素から炭水化物(糖類)を合成しています。また、光合成は水を分解する過程で生じた酸素を大気中に供給していますが、植物に少量の水しか与えないと、植物自身が光合成を控えて水分を植物内に蓄えようとする植物の習性を利用したものでした。

 

 次に、土壌改良ですが、土がガチガチに固まり、水を撒いても浸み込まない土壌でしたので、水を浸み込ますとともに、植物の根が土の中深くに張ることができるよう改良できるかにありました。


 この問題は専門家に委ねることになりましたが、ある土壌改良剤を使用すると、粘土質化した土壌が化学変化により水を通し、しかも、根が土の中深くに張ることができる土壌に生まれ変わったのです。


 その後は、ブドウ、リンゴ、トマト等の生産に適した土壌づくりにより、生産性が30%向上したとのことです。

 

 このようにかって経験したことのない環境変化に対して、的確に対応し、ピンチからチャンスへと切り替えた彼らの経営手法は、見習うべきところが多いと思います。

 

 創業に関する様々な問題や課題について、ご気軽に創業支援担当・下縄までご連絡ください。

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