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支援センター職員によるブログ

環境への取り組み!緑化によるヒートアイランド現象緩和について

2010/02/16

mennde.jpg おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のマネージャー免出です。

 

 広島市は、今年4月1日から緑化推進制度を始めます。都市の緑化を推進することによって、ヒートアイランド現象の緩和他を図っていくためです。今回の緑化推進の特徴は、屋上や壁面の緑化も含まれ、また太陽光発電装置等を設置した場合もその面積が緑化と認められることです。

 

 舗装された道路等による土中の保水力の低下、空調や自動車等からの人工排熱の増加、裸地・緑地の減少等からの蒸散量の減少等があって、都市における温度は、高くなっています。広島市も100年前と比べると、気温が2℃上昇しているといいます。

 

 樹木草等の植物は、根を介して土中から水を吸い上げます。その吸い上げた水の半分くらいは、葉等から蒸散されます。その蒸散によって、水を汲み上げる、自分自身を冷やす、そして樹木の周囲の気温を下げたりします。もしこの蒸散がなければ、厚さ300μmの葉は、直射日光によってわずか1分くらいで100℃まで上がるとのことです。この蒸散による放熱は、蒸発熱損失(潜熱損失)と呼ばれます。水1kgを0℃から100℃に上げるエネルギーは100キロカロリ-です。一方、100℃の水1kgを蒸発させるエネルギーは、その5倍以上の539キロカロリ-です。いかに蒸散による放熱が大きいかがわかります。

 

 根から吸収した水は、光合成にも使用されます。樹木草は、光合成で空気中の二酸化炭素を栄養源にして、太陽から光エネルギーを貰い、デンプン等の炭水化物を作りながら成長するとともに、炭素を自分の中に固定化します。と同時に、私達に必要な酸素を吐き出します。一方、人間はその酸素を吸い込み、二酸化炭素を吐き出しながら生命を維持しています。

 

 現在、屋上とか壁面の緑化、駐車場緑化ビジネスに取り組む企業も増えて来ています。私達の住空間に緑を増やしていく工夫が、これから一層必要になって来ているともいえるのではないでしょうか。

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