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支援センター職員によるブログ

「何と御諚なり共、御旗ハ立申たり」

2010/02/17

創業支援担当・北林幹生 おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・北林幹生です。


 当センターで経営者・管理者向けにリーダーシップ能力向上のための「管理者スキルアップ研修」(講師:有限会社コンサルネット 代表取締役 小林茂之氏)を開催したことは、このブログで既報のとおりですが、この研修で「なるほど、そういうことだったのか」と思わず納得したことがありました。

 

 

〔小林先生の講義内容〕


 リーダーシップとは単に影響を及ぼそうとする試み(行動)であり、その行動の成果の有無は2つのパワー(リーダーが保有する「ポジションパワー」と「パーソナルパワー」)に作用される。「ポジションパワー」は組織内の公的地位・権限に伴う力であり、「パーソナルパワー」は個人的な影響力、人間力である。さらに、この2つのパワーの発揮の差は、部下がそれぞれ持っている意欲や能力の高低に応じる。


 このため、例えば、高い自己統制を持つ人(意欲、能力がともに高い人)は、他人の言いなりにならず、主君の命令といえども理不尽なことには従わないという誇りを持っており、ポジションパワーは通じず、パーソナルパワーが大きく影響する。

 

 以上の話を聞いたとき、ある人物のことを思いました。その人物は「大久保彦左衛門忠教」です。忠教は、徳川軍が大坂夏の陣で真田信繁により本陣を襲われ大混乱に陥ったことについて、戦後、二条城で行われた詮議の場で、御旗が立っていなかったと家康を含む多くの者が言う中で、ただ1人家康の前で、御旗は立っていたと言い張り、家康に激怒され、それでも主張を曲げなかったという武功派でした(御旗とは軍旗のことで、御旗が奪われることはお家の恥であるなど、「御旗が崩れる」ことはぶざまなことであった)。そして、その忠教が、自著『三河物語』の中で、「主君たるの大事は「慈悲・情け・哀れみ・武勇」の4つだと述べている。」(第一法規出版「古典大系 日本の指導理念5」)ということを思い出しました。


 他人の言いなりにならない自尊自立の精神の持ち主とも言える忠教が、主君に部下への思いやりを大いに求めていたというその思想について、小林先生の話を聞いてすっかり納得してしまいました。

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