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2010/04/20
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する広島市中小企業支援センター所長の藤田です。
今日は、先日、読んでいたく感心した失敗学の本を紹介します。
この本は、失敗学の権威で多くの失敗を見てきた著者が、失敗に押しつぶされない対処方法について、豊富な経験から、その"コツ"を伝授するものです。
失敗をすると人間は、膨大なエネルギーが失われ、失敗と真正面から向き合うことが難しい状態になります。こういうときにきちんとした対応をしようとしても良い結果は得られません。また、時として理不尽な責任追及もあり、ついには失敗に押しつぶされてしまいます。
そうならないためには、自分は今、失敗に立ち向かえない状態にあることを潔く認め、失敗に対峙できるエネルギーが貯まるまでひたすら待つことが、最高の対処方法なのです。
事前にあらゆる可能性を頭の中でシミュレーションをすることです。そうしておけば、例え失敗しても、他の方法をとることができたり、何よりも心の動揺を少なくし、冷静に対処方法を考えることができます。
「捨てる神あれば拾う神あり」で、失敗したときには往々にして"救いの手"が差し伸べられることがあります。そのような手助けを受けることができるのは、常日頃から愚直かつ丁寧に努力を重ねている人なのです。
自分ではどうしようもないことが起こるのが人生であり、そのときに必要なものは、そのものと正対して生きていくエネルギーを作り出す考え方であると著者は力説しています。そのためのコツが平易に書かれています。ご一読をお薦めします。