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2010/11/22
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のマネージャー免出です。
今年8月、WWFジャパンとグローバル・フットプリント・ネットワークは、共同で『エコロジカル・フットプリント・レポート 日本2009』を発表しました。
*エコロジカル・フットプリントとは、人ひとりが活動する上で必要なものを生産・廃棄するためにどれだけの土地が必要になるのかを表した数値。
その中で、もし世界中の人々が日本並みの生活をした場合に必要な地球は2.3個であると指摘しました。もし米国並みの生活をすると、地球が5個近く必要であるとあります。グローバル化の波がさらに進み、世界が日本や米国並みの生活をすることになれば、とても地球はもたないという話になります。
その日本のエコロジカル・フットプリントで、とりわけ大きな割合を占めているのは「食糧」です。これが全体の36%にのぼります。その食糧も輸入しているものが多くあります。そして日本国内で食べられることなく廃棄されている量は、年間で1,380万トンにも達するとのことです。この廃棄量は、全世界で食糧援助にまわされている量の1.7倍にもなるとみられています。
私達の生活は輸入に頼っている部分・分野があります。仮にですが、輸入がストップするととても耐えきれない状況に逢着します。ゆえにでもありますが、食糧やエネルギーそして資源の浪費をできるだけ少なくし、より無駄の少ない社会生活が必要になってきました。大量生産の大量消費は、もはや夢のまた夢の時代です。
できれば、食糧もエネルギーも資源も自前で得ながら、「もったいない」の精神で消費していく。特に食糧は、地域で取れた旬なものを過不足なく消費していくことが求められるように思います。
そのためには、地域の企業が、緊密なネットワークを作り情報を共有しながら、自分達の産物を作り、地域内に運び・消費していく中で、経済性が高く、ムダや廃棄物の少ない地域づくりをしていくという地産地消の在り様が、今私達に求められているのではないでしょうか。