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2017/03/28
おはようございます。 がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・中島です。
研究開発や商品開発、あるいは事業化を進める場合、目標を設定し、計画し、実行していく、その時々で、方向性などの判断を求められる時があります。うまく進めるための基準のようなものを、皆様はお持ちでしょうか? 研究の進め方についての面白い着眼点を記した本がありましたので紹介したいと思います。
「素人のように考え、玄人として実行する」(金出武雄(かなでたけお)教授著、PHP研究所出版)という本です。著者は、コンピューターとロボット研究者で、自身のこれまでの経験と観察から得たものを『良い研究を行うための秘訣』としてまとめたものです。
金出先生が言われた言葉を引用すると以下のとおりです。
・成功するアイデアとは、人が抱く想像や希望から生まれるため、単純かつ素直なものであることが多い。素直で自由な発想を邪魔するのは、なまじっかな知識である。
・知識があると思うと、物知り顔に「いや、それは難しい。そんなふうには考えないものだ。」という。専門家というものは「こういう時にはこうすればうまくいくはずだ。」というパターンを持っている。その分野を知っているだけに視野が狭くなってしまう。
・しかし、立派なアイデアがあるからといって、素人が成功できるわけではない。なぜならアイデアを実現するには、専門的な知識と技術が必要になるからだ。考え方が良くても下手に作ったものはうまく動かない。
先生は大学の研究者ですが、以上の視点は、これから創業しようとされる方や経営全般にも、そのまま当てはまるように思います。
「自由発想」がなくなると、人(企業)は方向性を間違います。場合によってはマイナスの方向に向かいます。一方、「玄人実行」ができないと、人・物・金をつぎ込んでも目的地まで到達できません。両方重要なのですが、両立はなかなか難しいです。
大体は、どちらかが苦手なのではないでしょうか。皆様は如何でしょうか?
企業として苦手な部分を補うために、当センターの窓口相談や専門家派遣などを活用したら如何でしょうか?
ご相談の方は、お気軽に当センターまでご連絡ください。