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2017/09/14
おはようございます。 がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・橋口です。
今回も2017年版ものづくり白書からご紹介します。
モノの所有以上にモノの利活用を通じた顧客ニーズの充足が、「顧客価値の実現」の差別化要因として重要となってきています。前回は、利活用方策であるソリューション(顧客の課題の解決力)提供のためのデジタル技術の活用について取り上げました。
同白書では、また、ソリューションへの対応のためには、「デザイン思考」が重要であると次のように述べています。※①
顧客自身が気づいている課題、気づいていない課題を顕在化させ、その課題を解決するための提案がソリューションである。「デザイン」は、単に製品・サービスの外形を洗練させるもの(意匠)ではない。複雑化、潜在化したユーザーニーズを的確に捉えてコンセプトを設計し、最適な製品・サービスを生み出すための活動であると捉え直されている。すなわち、デザインを活用させる領域は、製品コンセプト、プロダクト設計、ユーザーエクスペリエンス(UX)※②、PR/ユーザーリレーションなどへと拡大している。※③
デザイン思考により、顧客起点で、場合によっては顧客自身も気づいていない潜在的なニーズを発掘して、それに十分に応える製品やサービスを生むことができる。
当中小企業支援センターは、技術振興部(技術振興室、材料・加工技術室、システム技術室、デザイン開発室)と連携し、商品開発・改良のためのご相談に対応します。
最近の例では、医療機器改良のためにプロダクトデザイナーをご紹介しました。
コーディネータに、お気軽にご相談ください。
※①第1章第3節 我が国製造業の変革の方向性(P96~P103)
※②ユーザーエクスペリエンス(UserExperience)
※③デザイン領域の広がり 図132-2(P100)