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2021/06/09
おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当の上谷です。
夕闇を舞うホタルの幻想的な姿を観ることができるシーズンになりました。でも、これは、かつての夏の風物詩にすぎないのでしょうか。
そもそも、ホタルは国内に約40種が生息していて、このうち発光するのは約10種だということです。気温が20度以上で生暖かく、曇っていて風の無い、日没後1~2時間に飛び回ります。
有名なところで、ゲンジボタルやヘイケボタルがいます。ゲンジボタルは、2~4秒間に1回強く光りながら、円を描くように飛び、ヘイケボタルは、1秒間に1回弱く光りながら、まっすぐに飛びます。
この光は、腹部後方にメスには1つ、オスには2つの発光器があり、発光物質が光ることによります。
実は、この光は、ホタルのラブコールなのです。オスは光を発しながら飛び回り、メスは草や木の葉の上で弱く光っています。そして、お互いを見つけて両方が強く光れば婚約成立となります。ホタルの成虫での期間は1~2週間ほどですが、この間、夜露だけで過ごしてパートナーを探すのです。
ヘイケボタルの体長が9~11mmに対して、ゲンジボタルは15~17mmで、ゲンジボタルは体長が大きく強そうですが、ヘイケボタルよりも環境に対してとても繊細で、きれいな水が流れている川でないと生息できません。
小生が子どものころは、川辺のあちらこちらで当たり前のようにホタルを観ることができましたが、環境の変化により、ホタルが激減してしまいました。
しかし、ホタルの飛ぶ清流を取り戻そうという動きが各地で起こっており、小生の地元の小川でも保存活動が行われていて、保存会によるホタル狩りイベントに家族で参加して楽しんでいます。
この日本の原風景が、どうかいつまでも残っていきますように。