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支援センター職員によるブログ

「モノづくり事はじめ‐12」

2009/10/05

  kubo.jpg おはようございます。
 がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のプロジェクト・マネージャーの久保です。

 

9月号からの続き)


 いよいよこの段階から設計作業が本格化します。 
 設計とは、全体構想図を描きながら併せて部分の設計を並行して進め、「開発目標」を実現することができるかどうか、すなわち機能・性能は満足しているか、品質は確保できているか、重量、コストは目標に収まっているかどうか等を、ひとつ一つ検証してゆき全体の設計精度を高めて、設計図に表現する作業のことを言います。 設計図とは設計者の意図と製作すべき物の内容を正確に製造部門に伝えるための書類です。

 

 設計と言えば、最近ではほとんどCAD(Computer Aided Design)を利用しコンピューター上で行われるのが大勢になりましたが、これは図面を書く作業がコンピューターという道具によって自動化され三角定規やコンパスが要らなくなったというだけで、上記の設計のプロセスや、ものの考えかたは同じことです。


 また、設計された装置・部品をどこで生産するのかもこの設計段階で決めることになります。 標準的な汎用部品を使うのか、専用設計して新しい部品を生むのか、自社で内製するのか、あるいは外注するとしたらどういう技術を持った会社なら設計の要求にこたえられるのかを一つひとつ検討し、決めてゆきます。 生産拠点は購買政策上の配慮からきまる場合もありますが、基本的には「開発目標」が最も高品質で軽量かつ安価に実現できるところに決めます。
 設計図面とはこのように、機能、品質、コスト、重量、生産拠点等を決める重要な意味のあるもので、工業製品に限らず、ものを作る場合は必ず必要になるものです。

 

 外注先との打ち合わせの場で、工場の床にチョークで描いて済ませることのできるものではないのです。

 世界初の動力飛行に成功した有名なライト兄弟は子供のころから工作が得意で、いろいろなものを作っていたそうですが、母親のスーザンはモノを作るときにはその前に必ず紙の上にその絵を描いてみることを教えたそうです。 この習慣が、兄弟が将来、飛行機の発明にいたる基礎になったということです。 昔、偉人伝で読んだ話です。 創作かもしれませんが的を射ています。 (次号  につづく)

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