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2009/06/23
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営担当マネージャー・景山です。
前回(1)では、お金の使い道(=資金使途)の色々について見ました。
今回(2)は、資金使途に応じた資金の調達方法についてです。
究極の理想は、自己資金(資本金及び創業来の収益の蓄積)ですべて賄うことですが、中小企業では非現実的な話であり、多くは借入金による調達になります。
資金使途に対応した借入形態、そして借入金の返済資源は、概ね以下のようになります。
【運転資金】
①経常運転資金・・・短期借入金または割引手形により調達し、売上代金の回収により返済
(通常、借入と返済を繰り返しながら、資金は回転する)
②増加運転資金・・・ 〃
③決算資金 ・・・短期借入金により調達し、期間収益により、1年以内(次の決算まで)に分割返済
④賞与資金 ・・・短期借入金により調達し、期間収益により、半年以内(次の賞与支給月まで)に
分割返済
⑤季節資金 ・・・短期借入金または割引手形により調達し、繁忙期の売上代金回収により、次の
季節資金必要時期までに返済
【設備資金】
投資の必要性、タイミング、投資額の妥当性など十分検討のうえ、一定割合(投資額の20~30%)以上の自己資金を確保し、不足分を長期借入金で調達します。
返済資源は、設備投資実行後のキャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)であり、7年以内の分割返済が条件となる場合が一般的です。