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2009/07/22
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営担当マネージャー・景山です。
前2回(1・2)で見てきた、資金使途、借入形態、返済資源をまとめると、以下のようになります。
資金使途 借入形態 返済資源
【運転資金】
①経常運転資金 短期借入金または割引手形 売上代金回収
②増加運転資金 短期借入金または割引手形 売上代金回収
③決算資金 短期借入金 期間収益(1年以内)
④賞与資金 短期借入金 期間収益(半年以内)
⑤季節資金 短期借入金または割引手形 繁忙期の売上代金回収
【設備資金】 長期借入金 キャッシュフロー
(通常7年以内) (税引後利益+減価償却費)
このような基本的なパターン(色別の類型)に当てはまらない借入形態もあります。
【長期運転資金】です。
設備投資のための長期借入金の返済資源(キャッシュフロー)が不足し再調達が必要になる場合、または営業赤字の補填や滞貨・不良債権など所謂後ろ向きの資金需要が発生し且つ短期間での返済が困難な場合は、こうした借入形態を採ることが多くなります。
複数の色合いが混同した形態と言えます。
お金の色の有無はともかく、資金使途(=必要理由)に対応して調達(借入)方法を決め、返済資源を確保することが中小企業の資金管理の重要なポイントであることは確実です。