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2010/06/21
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の常本☆康之です。
今回は、「発想の転換」が必須であるということについて、私自身の考えを述べます。
さて、販路開拓や新商品開発を考えるとき経営者の皆さんは、どういう発想で商品を作り販売を考えられるでしょうか。
通常は、自社で製造している商品の分野で新商品を作り、営業をされると思います。しかし、設備投資などのお金をかけずに、更なる販路開拓を考えたときや、同業他社との差別化を図る時には、独自の商品、すなわち発想の転換が必要になってきます。
日配品を例に考えると、昨今の食べるラー油ブームが正にそれで、本来の製品に少しの変化を加えるだけで、売れ行きが大幅に伸びる現象が起きています。通常、食卓にあるラー油は、購入してから無くなるまで数か月~1年位かかると思います。しかし、食べるラー油はそのおいしさも手伝ってか購入後、1~2週間もすればなくなるのです。単純に考えてもその売り上げが数倍になることが予想できます。
また、スーパーなどで商品を販売している場合で、自社商品の陳列場所拡大を考える時も、発想の転換は重要です。例としては、私が先日スーパーで発見したもので、「納豆用ふりかけ」というものが販売されていました。これは、納豆を食べるときに必要となるゴマやきざみ海苔、きざみねぎをふりかけの状態にしているものですが、その商品が陳列されていたのは、納豆や豆腐を販売している売り場でした。
スーパーの販売戦略として、消費者のついで買いを狙ったものとも考えられますが、ふりかけ売り場と違い、同業他社はまだなく1企業の独占販売となっているのです。
これが将来的に、食べるラー油ほど売れるものなのかどうかは分かりませんが、自社商品を陳列してもらえる棚が増えたことによる単純な売り上げ増があるものと推測できます。
皆さんも自社商品の販路開拓や新商品開発で、従来の発想とは違う「発想の転換」をしてみてはいかがでしょうか。