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2012/05/31
がんばる中小企業を全力で応援する「広島市中小企業支援センター」所長の佐伯です。
毎年、5月という時期は商店街の方々から総会や総会後の懇親会にお招きを頂いています。支援機関の人間として、とてもありがたいことだと思います。
先日、ある商店街の総会に招かれたため、少し早目に現地に行き、商店街エリアをゆっくりと見てまわりました。そこで感じたことは、物販店の少なさと業種の偏りでした。
会場で商工会の方とお話をさせて頂く中でも同様なことを話されていましたが、最近はシャッターの閉まったお店が目立つようになったとのことでした。
総会が始まって、商店街の会員数の報告を聞いていると、減少傾向に歯止めがかかっておらず、商店街を組織化した当時から約20年経過した時点で約半数となっていました。また、イベント等の活動費の捻出にも厳しい状況に置かれているとの報告がありました。
地域コミュニティーの中核的な存在である商店街の衰退は、同時に地域の人と人との結びつきの希薄化に大きな影響を与えることになります。
一方、人口の減少と同時に高齢社会に突入している現代社会では、安全や安心などの良好な生活環境を維持するためには、地域の力を結集して支えあっていくことの必要性が叫ばれています。
私の住んでいる地域を振り返ってみると、30年前に比べ、物販店の数は大きく減少する一方で、高齢者の単身世帯は増えています。少し先のことを想像するだけでも何だか空恐ろしいような気さえします。
地域に根付き親しまれているお店やそれらで構成する商店街が元気であることは、住みやすい生活環境の要の1つです。
当支援センターでは、地域に根付き、親しまれ、基本的な商業機能に優れたお店を表彰する「いい店ひろしま顕彰事業」を平成18年度から行っています。
消費者の方から支持されるお店になってもらいたい、こんないい店があったのかということを知ってもらいたい、という思いを込めて6月15日から募集を開始します。
※ 詳しくは6月15日以降、https://cms.assist.ipc.city.hiroshima.jp/iimise/ でご覧ください。
こうした事業をきっかけに、是非、あなたの周りのお店をもう一度見直してみませんか。