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2012/11/20
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」コーディネータの橋口隆信です。
先日、私が住んでいる地域主催の講演会で、お隣の山口県(周防大島町)で「瀬戸内ジャムズガーデン」という手作りのジャムを製造・販売する松島 匡史(まつしま ただし、40才)代表のお話を聞く機会がありました。ご本人は電力会社に勤務されていましたが、新婚旅行で行ったパリで出会ったコンフィチュール(ジャム専門店)に大変感激し、奥様を説得して、奥様の故郷である周防大島で、ジャム・ママレード店を始められました。2007年に会社を退職されてからは、100種類以上のジャム・ママレード作り、カフェや果樹園(体験型ブルーベリー園)の併設など、その活動の幅をどんどん広げておられます。
たかがジャム専門店かと思われた方もおられるかもしれません。実は私も最初は何気なく聞いていたのですが、次第にプロジェクターのスクリーンを食い入るように見、うんうんと頷きながら聞いてしまいました。
講演のレジュメから抜粋した活動のポイントです。
1.ジャム造りのこだわり-この土地と作り手の魂が感じられるジャムづくり
(1) 果実造りの現場から関わり、季節感をふんだんに栽培品種の多さも武器とする。
年中同じジャムを作らない(例:「焼きジャム」)。
(2) 添加物不使用、低糖度で手作りでしか表現できないジャムづくり
2.地域に根ざした活動-地域の価値の発見
(1) 農園型テーマパーク構想の実現
(2) 地域・農業(一次産業)を元気づけるための取り組み
・農業を目指す若者の雇用
・農家の利益確保のため原材料仕入最低価格をキロ100円死守
・・・・ふつう加工用柑橘はキロ10円以下とのこと
・「雇われ農家制度」作り
・・・・高齢農家の畑の維持管理を手伝い、収穫果実を提供頂く
(3) 周防大島のUIタ-ン者を応援する会立ち上げ
当日は、ご本人が想いを熱く語られ、起業の具体的なヒントとなるキーワードをいくつも披露されていました。
私が特に感心した点について、次回のブログでご紹介します。