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2013/01/15
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・中宮です。
先日、空港でチェックインのために、並んでいた時のことです。
長い列の最後尾におとなしく並んでいた私の後ろに、70代くらいの女性が2人並びました。これからの旅行が楽しみだったのでしょう。この2人は、仲良くおしゃべりしながら並んでいました。
しばらくたった時のことです。あれ、私の背中とお尻になにか当たるぞ。予想しつつも、後ろを見たところ、すぐ目の前に楽しそうな女性の顔があるではありませんか。そして、その抱えている荷物が私に、こつこつ当たっています。
うーん、注意すべきか、我慢すべきか、迷うところです。私が1人であれば、彼女たちの楽しい気持ちが吹き飛ぶほどに厳しく注意をするところですが、ツレがいるのでそれも躊躇われます。
よし、ここはそれとなく伝えてみようと、後ろを向いて、「ちょっと近いですよ」と言ってみましたが、彼女たちには伝わりません。結構イライラします。
彼女たちが前で、私が後ろだったときに、同じことをしたら、きっと彼女たちは怒るはず、ならば、私も怒ってもよいのでは、いや、それは大人げない、いや彼女たちの方が大人じゃないか。などと、悶々としているうちに、無事、列が進み、彼女たちとのお別れの時を迎えました。
さて、なにが言いたいか。
人には、パーソナルスペースというものがあり、そこに入られると人は不快な気分になるよ。ということのほかに、人は夢中になると、他のことが視界に入らなくなるということです。なにかに夢中になることは、良いことだと思います。ですが、夢中になりすぎて周りの人に迷惑をかけてはいけません。
企業の場合も同様です。企業が自社の利益にばかり夢中になって、ステークホルダーを無視してしまっては、その企業は存続していくことはできません。顧客ではなく、自社の利益、都合を優先した結果、顧客からそっぽを向かれて、消えていった企業もたくさんあります。
一人一人が少しずつでも、周囲へ気遣いをしていくことで、より良い社会が創れるかもしれません。