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2013/03/06
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」 コーディネータの免出です。
日本最古の炭は、30万年前愛媛県喜多川郡肱川町の鹿ノ川洞窟で発掘された消し炭とのことです。古来より日本には、良質な炭材が豊富にありました。そのことが世界の中でも珍しい炭の文化を育んできたといえます。
炭には様々な効用があるだけでなく、これからの時代を築いていくうえでなくてはならないものになっていくのではないでしょうか。地産地消のエネルギーとしてだけでなく、健康な生活を送る上での住居空間にも深く関わりを持ってきます。さらに機能性材料として、工業分野にも使われつつあります。
そんな炭の効用に興味を抱くようになったのは、私が発泡成形に取り組んだ経験があるからかもしれません。かつて私は、炭酸ガスや窒素を発泡剤として使うプラスチックの微細発泡成形に取り組みました。そのプラスチックの微細発泡成形で可能なのは、せいぜい数ミクロンまでです。その時に、原料がとても大事であるとことを学びました。
一方、天然の素材(原料)を炭化したものが炭です。そのセル径としてナノメーターオーダーのものが無数にあるのですから、比べものになりません。微細になればなるほど、今まで得られなかった効用が生まれてきます。強度がある、軽い、吸湿したり放出したりで湿度調整ができる、消臭効果がある、抗菌作用がある、水道水を浄化する、遠赤外線が出てくる、電磁波を遮蔽する、マイナスイオンを出して人々を癒してくれる等々です。
この炭の様々な効用を利用して、炭の産業化に取り組んでいる企業に、日の丸産業(株)があります。昨年、ひろしまバーチャル技術展示館(H23年度 ひろしまの省エネルギー・防災関連技術)に出展頂きました。
みなさんが良くご存知の"日の丸練炭"を製造されています。最近は、水の浄化・ヘドロの分解・食用油の分解にキレートマリンやキレートカオスを開発され発売もされています。食用の炭もあり、建築に使用される炭などを製造販売されています。家屋の床下などに設置して、家屋の湿度調整や電磁波遮蔽、マイナスイオンによる癒し効果が期待されます。現在、企業マッチングや販路拡大、新分野への進出等で支援を行っています。