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支援センター職員によるブログ

IoTがものづくりを変える(2015年版ものづくり白書から)

2015/10/22

橋口コーディネータ

おはようございます。 がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・橋口です。

2015年版ものづくり白書では、IoT(※)により、従来のような工場内の省人化や省エネ化といった生産効率の改善を超え、ものづくりのビジネスモデルそのものの変革が起きつつある。製造業は競争上の新たな機会と脅威にさらされていると指摘しています。

そして白書では、IoTによるものづくりのあり方の変化を次の10項目に区分した上で、項目ごとに具体化されてきている事例を紹介しています。

(1)工場稼働率の向上や省エネルギー化

(2)アフターサービスの高度化

(3)熟練技能の継承

(4)受発注情報や顧客情報の解析による業務効率化

(5)変種変量生産への対応

(6)設計のリードタイム削減

(7)サプライチェーンの最適管理

(8)予知保全

(9)製品の売り手から、ソリューションサービスの提供者へ

(10)製品の売り手から、当該製品の運用受託者へ


いずれの事例(P168~180コラム欄)も大変参考になると思いますが、特に(2)では「中小企業にも広がる設備稼働状況の遠隔監視・メンテナンス効率化の動き」として、自動販売機の稼働状況の自動収集のしくみ構築で稼働率や顧客満足度の向上を達成した事例が取り上げられています。

積極的にIoTのもたらすメリットを享受し、さらなる発展につなげるために何をすればよいか、いっしょに学びながら支援内容を考えて行きたいと思っています。お気軽にコーディネータまでご相談ください。



(※)IoT(ものづくり白書他から引用)
 Internet of Thingsの略称。全てのモノがインターネットでつながるという概念。一般的には、身の回りにあるモノにセンサーが組み込まれて、直接インターネットにつながり、モノ同士、あるいはモノと人が相互に通信できるようになる仕組みと説明される。
 センサー技術やバッテリー技術の高度化によってあらゆるものにセンサーを張り巡らせることが可能となり大量のデータが集められるようになったこと、そして大量のデータを処理するプロセッサーの小型化、高速化、また、センサーから得られるデータの送受信が大容量通信やWifi等無線通信技術の普及によりネットワーク化され、それらを蓄積し集計するクラウドが普及したという技術的な進展を背景として進んできている。


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