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支援センター職員によるブログ

革新的経営者による新事業創造パターン

2016/10/20

橋口コーディネータ

 おはようございます。 がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・橋口です。

 従来とは異質な切り口を持つ社会課題挑戦型のビジネスモデルを率いる革新的経営者たちを、様々な分野から探し出しネットワーク化しようとしているプロジェクト(注1)のリーダーによる1時間程の講演を聞く機会がありました。なるほどそうだなと思い当たることが多くあり、講演者の著書(注2)も取り寄せて読んでみました。これから起業しようとする方だけでなく新たな事業展開を考えられている方々にも参考となる革新的経営者の思考パターンやスキルを紹介します。

  • 1.あたりまえを疑う
  • 常識を学び、現状の合理性も何故変われないかの理由も全て認識した上で、それでもなお「あたりまえを疑い」新しい着眼点、突破口をしぶとく追求する。
  • eラーニングは「いつでもどこでも勉強出来る」ことに価値があると考えられているが、子供はいつでもどこでも勉強なんかしない。「ICTを使って学びに対するモチベーションを高めるもの」と再定義して、教室で学習用タブレットを用いてグループで競い合うやり方を発案(集計システム等のしくみを提供)。
  • eラーニング業界の新しいカテゴリーを生み出した。(eラーニングベンダー)
  • 「高齢化社会」という大前提を疑い「人口構造は変えられる」と考え、子育て世代の共働き夫婦を狙い撃ち(ターゲティング)したマーケティング戦略を実行。
  • 30代夫婦を中心に、人口を16%25千人増加させた。(千葉県流山市)

  • 2.Needsを探すのではなくWantsを創造する
  • Needs対応はコモディティになる。Wantsは表面的なNeedsの奥底にある潜在的な願望で、Wantsを洞察し創造することが新しい価値(マーケット)を作り出す。
  • 無類の本好きで多様な種類の本を知る本屋社長が「選書カルテ」により、お客が決して選ばないだろう本を選んで届ける「1万円選書」サービス
  • 北海道の小さな書店に全国から注文が殺到
  • 営業が顧客のボヤキをビデオに収めて持ち帰り、それをヒントに創造的な製品を開発する「ボヤキズム」という経営手法で、超顧客満足を目指す。
  • ゴーカートのような四駆の「草刈機まさお」を開発(作業機製造・販売メーカー)

  • 3.武器としてのTED(テクノロジ-、エンターテインメント、デザイン)を用いる
  • イノベーションの武器としてTEDを用いること。TEDは本質はそのままに、
    ユーザーの注目や認知や体験を劇的に変える力を持っている。
  • MRIの機器や轟音に泣き出してしまう子供達のために、機器や室内に宇宙旅行の漫画をペインティング(デザイン)しオペレーターに宇宙旅行の台本を手渡して、恐怖の検査をワクワクするような宇宙旅行体験に変えた。
    (医療機器製造販売メーカーの取り組み)
  • 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したデロリアン(同車種)を、ゴミ(使わなくなった衣料品)から精製したエネルギ-(バイオエタノール燃料)で動かすプロジェクトを立ち上げ、リサイクルにワクワク・ドキドキ(エンターテインメント)という要素を導入し多くの消費者の賛同を得、行動を加速した。
    (ごみをエネルギーや製品づくりの資源に変えるベンチャー企業の取り組み)

その他、「面白いから始めて」社会課題につなげることや、自分の事業価値を、ユーザーの目線で「自然な言葉で語れる」ことの大切さや、「スピードが生命線」で完璧性は二の次が重要なことなどが語られています。
ここでご紹介した事例は一部なので一度本に目を通されることをお薦めします。

さて、私たちコーディネータも創業支援グループと連携しながら、創業をお考えの方や創業後一定期間経過した方の支援をしています。お気軽にご相談ください。


  • (注1)野村総合研究所2030年研究室のメンバーが、100人の革新的経営者を探し出しネットワーク化し、地方創生のための「イノベーション・プログラム」というしくみを開発し全国を回っている。
  • (注2)書名「日本の革新者たち」-100人の未来創造と地方創生への挑戦
    著者:齋藤義明 野村総合研究所 2030年研究室室長
    発行:ビー・エヌ・エヌ新社 2016年6月発行

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