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2017/06/29
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の副所長・木下です。
4~5月は、お菓子が大きなニュースになりました。じゃがいもの不作による4月のポテトチップスの一時販売休止、5月のカールの東日本での販売終了です。毎年、多くのお菓子の新商品が出ては、人知れず消え、話題にもならない中で、テレビ、新聞、ネット等で多くの報道がありました。
特に、カールについては、日本経済新聞でも「殿様商売のツケ」という見出しの記事で分析をしていました。ブランド価値を高める努力を怠ったため、
・若者がそっぽを向いた(テレビCMの終了、SNS等での宣伝不足)。
・いつの間にかコンビニの店頭から消えていた(コンビニのプライベートブランド商品の存在感の高まり)。
といった内容の他社比較を交えた分析でした。
また、カールの売上はピーク時に190億円あったものが1/3にまで減少しているということでした。明治が経営資源の選択と集中を行う中で、売上が1兆円を超える同社では、その1%にも満たないカールは、優先度の低い商品になっていたのだと思います。
これを中小企業に置きかえてみると、売上1億円の中小企業が、売上百万円(売上の1%)の商品をどうするかという問題と似ているかもしれません。撤退するか継続かについては、会社及び各部門の状況、今後の方向性を踏まえて考える必要があると思いますが、中小企業であれば、当然、カールのようになる前に手を打つべきです。
それにつけても教訓はカール。経営者の皆様、自社で少しでも気になることがありましたら、早めの検討・対応を!ぜひ当センターの窓口相談やアドバイザー派遣制度をご利用ください。