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2009/06/18
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のプロジェクトマネージャー・久保です。
(5月号からの続き)
ターゲットとなるお客さまが、その商品をどういう状況で使うのかを必死で考えてください。勘の良い方はおわかりかもしれませんね。「5W2H」をあてはめてみることなのです。 「そんなことは、当たり前のことだ・・・」、と思われるかもしれませんが、実はこの当たり前のことができていないことが多いのです。
頭にひらめいたアイディアに夢中になるあまり、周りが見えなくなってそのまま商品化に突っ走ってしまう例が非常に多いのです。
一歩立ち止まって、「この商品」を「誰が」「いつ」「どこで」「なぜ」「どんなふうに」使うのか、そしてお客様はこの商品に「いくら」までならお金を払ってくださるのか。頭に浮かんだあなたのアイディアを、もう一度冷静に、徹底的に検証してください。
この結果として、あなたの会社のお客様が「本当に欲しいと思う商品はこんなものではなかろうか」、あるいは今考えている商品は「ここをもう少しこう変える必要がありそうだ」、というようなことが徐々に明らかになってきます。それが、あなたが開発・商品化に挑戦すべき『もの』のなのです。
これを"商品"として形作ってゆくこと、すなわち、基本のコンセプトはこれ、機能/性能はこれ、形/デザインはこう、色はこれ、重さは何Kg、お値段はいくらいというように具体的な「仕様」として決め込んでゆくのです。
こうすることによって、その商品を構成する機能項目ごとの開発目標が明確になります。 これが商品の「発想」、すなわち企画ということなのです。
(次号につづく)