公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

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支援センター職員によるブログ

コーディネータ支援事業について

2026/02/25

おはようございます。

がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・倉本です。

三寒四温という言葉がぴったりな、ここ最近のお天気ですね。

さて、当センターには4名のコーディネータがおり、経営・技術・情報・創業など、それぞれの専門知識と経験を活かして、企業の経営課題に寄り添った伴走支援を行っています。皆さん熱意あふれる方々ばかりで、私自身も刺激を受ける日々です。

4名の主な担当分野は次のとおりです。

 ・情報・DXに関すること・・・姫野コーディネータ

 ・経営に関すること・・・強口コーディネータ

 ・製品開発や省エネ対策に関すること・・・向井コーディネータ

 ・創業に関すること・・・阿須賀コーディネータ 

詳しくはこちらのページでご紹介しています。

各ページからコーディネータをご指名いただいて相談できる申込フォームもございますので、疑問に思われたことやお悩みの経営課題など、お気軽にご相談いただくことで、新たな糸口が見えてくるかもしれません。ぜひご利用ください。

実践知の違いが生む、優先順位のズレ

2026/02/18

創業支援担当・北浦主事  おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・北浦です。

中小企業の現場には、稀に、通常であれば10年かけて習得するような技術を、わずか数年で身につけてしまう圧倒的な才能を持つ人がいます。 彼らは単に知識を詰め込んでいるのではなく「直観とひらめき」を武器に、実践の中で自らの感覚を研ぎ澄ませていくのです。

たとえば、マニュアルには書かれていない「微妙な音の違い」や「手の感触」、あるいは「空気の変化」を察知し、瞬時に判断を下す。そうした感覚的な判断は言語化が極めて難しく、本人の中でしか成立しない「生きた知識」として蓄積されていきます。

このような「生きた知識」は、「実践知」と呼ばれており、他者が短期間で真似できるものではありません。

こうした「実践知」を持つ人たちは、理屈ではなく感覚で現場を読み解く力を持っており、その判断はしばしばマニュアルを超える精度を発揮します。 しかし、そうした感覚は言語化が難しく、他者に伝えるのが困難であるため、現場内での理解の差や優先順位のズレに繋がることがあります。

この時、上司の度量が試されます。(最悪の場合は、将来有望な人財を喪失し、未来の競合他社を生み出す脅威となる可能性も否定できません。)

このズレは、特に改善活動に力を入れている「気づきの有る職場環境」と、改善活動そのものを行ったことがない「気づきの乏しい職場環境」の間では、その差が顕著に現れると数十年前から言われていますが、皆さんの職場ではいかがでしょうか。

項番 観点 気づきの有る職場環境 気づきの乏しい職場環境
観察力と意識の差 「なぜこうなっているのか?」と問いかけながら作業し、周囲の変化に敏感 作業をこなすことに集中し、周囲の微細な変化に気づきにくい
経験と成功体験 小さな改善が認められた経験があり、挑戦への自信がある 否定的な経験から提案を控えがちで、改善意識が育ちにくい
職場の文化と風土 改善提案が歓迎される環境で、自然と気づきの感度が高まる 提案が受け入れられない雰囲気で、発言や観察が消極的になる
学びの姿勢 他者のやり方を観察し、背景や理由を学ぼうとする 自分のやり方に固執し、他者から学ぶ姿勢が弱い
感覚の活用 音・振動・空気感など、言語化しにくい情報を頼りに判断する 数値や手順に頼り、感覚的な情報を見落としがち
優先順位の判断 状況に応じて臨機応変に対応し、トラブルの予兆を重視 手順通りの作業を優先し、変化への対応が遅れがち

小規模事業者が生き残るには「○○化・○○性」を意識すること

2026/02/04

姫野コーディネータ

 おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・姫野です。

 2025年版『中小企業白書』を読んでみると、昨今の中小企業が抱える課題が、比較的明確に示されていることがわかります。

 特に、コロナ禍においてどのように経営を維持し、コロナ禍後にどのように回復していったのかによって、企業間で明暗が分かれているように見受けられます。

 もちろん、事業者にとって最大の関心事は「どのように売上を上げるか」です。
 また、「仕事はあるのに人材が確保できず、こなせない」という人手確保の課題も依然として多く存在します。

 こうした状況の中で、注目すべきキーワードがありました。本日のテーマは、その点についてです。

 1つ目のキーワード:" 適切な価格設定・価格転嫁 "

 さまざまな事業者さまを訪問し数字を精査していくと、「売れば売るほど赤字」という製品やサービスが存在することがあります。つまり、適正価格が設定されていないのです。これでは利益が出るはずがありません。

 理由を伺うと、「取引先からこの価格でないと仕入れられないと言われている」「他社がこの価格で販売しているため、安くしないと売れない」などの声を経営者から多く耳にします。

 しかし、本当にそうでしょうか。

 下記の図は2025中小企業白書からの抜粋ですが、昨今の物価高騰でどのように販売価格に転嫁しているか、どこを意識しているかのグラフです。
 お気づきになられましたでしょうか。

2025中小企業白書 販売価格の転嫁状況.png

 2つ目のキーワード:" 差別化・希少性 "

 『中小企業白書』では、" 差別化・希少性 " を意識することの重要性が指摘されています。

 利益率を高めるには、自社の製品・商品・サービスの" 差別化・希少性 " や市場環境を踏まえることが有効であり、こうした点を意識している中小企業ほど価格転嫁率が高く、さらに価格転嫁に積極的な企業ほど経常利益率も高い傾向があるとされています。

 とくに小規模事業者においては、持続的な発展のために" 差別化・希少性 " を意識することが重要です。中規模企業より事業規模や商圏が小さい小規模事業者は、「希少価値・プレミアム感」による差別化を図る戦略が定番となっています。

 また、小規模事業者は「地域資源・文化の活用」によって" 差別化・希少性 " を創り出すことも効果的です。地域活性化や雇用創出、高齢化対策など、地域の社会的課題に寄与する事業は、ビジネスチャンスにつながりやすいとされています。

小規模事業者特徴的な差別化.png

 しかし課題は、この " 差別化・希少性 " をどのように見いだすかであり、これは非常に難しいテーマです。

 経営者が一人で考えるには負担が大きい場合もあります。
 そこで、ぜひ当センター(中小企業支援センター)の各種施策をご活用いただき、皆さまの " 差別化・希少性 " を発見し、それをどのように経営に活かしていくかを一緒に考えていければと思います。

 最後に情報提供です。

 現在、支援センターのWebサイトでは、「経営者のお役立ち情報『コラム』」を掲載させていただいています。
 今現在、掲載されている、立石裕明氏のコラム『中小企業が生き延びるための命錢と、どんぶり勘定だから伸びしろいっぱい』をぜひご覧ください。

 特に『(第2回) 「どんぶり勘定」見方を変えれば、伸びしろいっぱい』のコラム内の「高く売る努力」は、今回の話題と深くつながる内容です。

 そして、個人的に特に気に入った" もったいないから高く売ってほしい " という言葉は、非常に示唆に富んだキーワードだと思います。

 ぜひ、ご覧ください。

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