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2016/12/22
おはようございます。 がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・橋口です。
2016年版中小企業白書では、人手不足等の構造的要因による課題を克服し「稼ぐ力を高めていく」ためにはITの活用が重要であると述べ、IT投資と企業業績の関係やソーシャルメディアサービスや電子商取引による効果を分析し、クラウドコンピューティングのメリット(運用コスト、専門知識、セキュリティ面)にも言及しています。(第2部第2章第2節116~132ページ)。
そして、IT投資のプラス効果を低収益企業より高収益企業の方がより多く実感しており、その効果を、基幹系(業務効率化)システムでは「業務プロセス合理化・意思決定の迅速化」で、また業務支援系(付加価値向上)システムでは「売上拡大」「利益率・生産性の向上」「営業力・販売力の強化」で実感していると述べています。(第2部第2章第3節138~139ページ)
次に、IT投資の前後に行った有意であった取り組みを比較した結果、高収益企業と低収益企業では下記の事項で実施状況(実績)に大きな違いがあったことが分かりました(第2部第2章第3節139~148ページ)。
(1)IT導入に併せた業務プロセス・社内ルールの見直し
(2)IT導入に対しての各事業部門、従業員からの声の収集
(3)IT導入に向けての計画策定
(4)IT・業務改善等についての社員教育・研修の実施
(5)ITの段階的な導入・導入後のモニタリング
従って、これらの成功要因をしっかりと意識したIT投資活動を行うことで、稼ぐ力を
着実に高めていくことが大切と思います。
現在、平成28年度補正革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金などでIT投資を後押しする募集が行われています。応募申請を支援(事業計画の作成等)致しますのでコーディネータにお気軽にご相談ください。
参考:「攻めのIT企業中小企業百選」