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2010/05/21
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・馬上です。
1本1,000円を切る激安ジーンズが大手SPAやディスカウントショップから発売されて1年位経ちますが、その安さの秘訣ともいえる中国の製造工場の様子を、先日テレビで放映していました。
ご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、その工場では、500人の従業員が午前7時から午後6時まで働き、1日6000本のジーンズを製造しています。布地の裁断もほとんど端切れを残さず裁断し、何といっても驚きは、それが超分業体制で生産されていることで、具体的にはサイドの縫製担当はサイドだけ、ポケット担当はポケットだけ、ファスナー担当はファスナーだけを受け持っています。大量生産体制ではこのように工程を細分化しピッチタイムを短くして、超単能工化を図った方がいいかもしれませんが、毎日毎日10時間も小さなポケットだけを作るのって本人はどうなのかなと思い、見ているうちにチャップリンのモダンタイムスを思い出しました。
ただ、中国もこれから経済が成長するにつれて人件費水準も上がり、いずれはこのような工場も工程の再編、多能工化の促進に迫られ、人件費の安さを目当てに中国で生産活動をしている企業も対応の見直しを迫られてくるのではないでしょうか。